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海外テニス

「寄付するのは良いこと」世界10位のフルカチュと元王者マリーがウインブルドンでウクライナ支援のための寄付を発表<SMASH>

中村光佑

2022.06.27

サービスエース1本ごとに100ユーロを寄付すると公表したフルカチュ(左)と獲得賞金全額を寄付するマリー(右)。(C)Getty Images

サービスエース1本ごとに100ユーロを寄付すると公表したフルカチュ(左)と獲得賞金全額を寄付するマリー(右)。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランク10位のフベルト・フルカチュ(ポーランド)が本日開幕するテニス四大大会「ウインブルドン」(6月27日~7月10日/イギリス・ロンドン/グラスコート/グランドスラム)でウクライナへの支援を目的として、サービスエース1本ごとに100ユーロ(約1万4000円)を寄付すると発表した。

 今年2月末に始まったロシアのウクライナ侵攻は依然として収束の兆しが見えず、スポーツ界にも大きな影響を与えている。

 そんな中、昨年のウインブルドンで自身初のグランドスラムベスト4入りを果たしたフルカチュは日本時間6月27日未明に更新した自身の公式ツイッター(@HubertHurkacz)で「明日から始まるウインブルドンではウクライナの人々を支援するために、サービスエースを1本打つごとに100ユーロを寄付することを約束したいと思います」と公表。そのうえで「僕のサービスがうまくいくことを願っています」と投稿を締めくくった。
 
 またイギリスのタブロイド紙『Daily Mail』によると、ウインブルドンで2度の優勝を誇る元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/現51位)もロシアの軍事侵攻で大きな被害を受けたウクライナの人々へ向け、今大会での獲得賞金を全額寄付する意向を示したという。

 これについて英UNICEF(国連児童基金)のアンバサダーを務めるマリーは「いいプレーをして、試合に勝とうとするモチベーションが少し上がるんだ。だから僕は寄付をすることにした」と説明。最後には「国を出ようとしている家族や子どもたちがいる。また、家を壊された家族もいる。僕にとって、困難な状況にある子どもたちを助けるために、教育はとても重要なことだった。お金の行き先は毎週のように変わるが、寄付をするというのは良いことだと思ったんだ」とコメントを残した。

 無論上位に進出できればそれだけ寄付額が増えることにもつながるだろう。ウクライナの人々に手を差し伸べようとしているマリーとフルカチュには、ともにひとつでも多く勝ち上がることを期待したい。

文●中村光佑

【連続写真】後ろ足を前足に引き寄せてより大きなパワーを出すフルカチュのサービス
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