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サーブ&ボレーヤーのクレシーが母国の芝でツアー初タイトルを獲得「運命だったのかもしれない」<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.07.18

アメリカの大学テニスを経てプロに転向し、今季急上昇中の25歳のクレシー。(C)Getty Images

 男子テニスツアー「ホールオブフェイム・オープン」(7月11日~17日/アメリカ:ニューポート/グラスコート/ATP250)は現地7月17日にシングルス決勝が行なわれ、第4シードのマキシム・クレシー(アメリカ/世界ランク41位)が、第3シードのアレクサンダー・バブリク(カザフスタン/42位)に2-6、6-3、7-6(3) の逆転勝利で、ツアー初優勝を飾った。

 クレシーはウインブルドン前哨戦の芝の大会でも準優勝して上り調子。サーブ&ボレーのスタイルが芝のサーフェスに見事にはまり、今大会でも準決勝で第2シードのジョン・イズナー(アメリカ/22位)から勝利を挙げている。

 しかし、決勝戦では思うようなプレーができず、第1セットを2-6で落とし、第2セットも0-3とリードされる。ここにきて気持ちが吹っ切れたのか、クレシーのネットプレーが安定し始め、逆に勝利目前のバブリクのプレーレベルが少し落ちて、逆転で第2セットを手に入れた。そして、競ったファイナルセットでは、タイブレークの末にツアー初タイトルを獲得。クレシーにとっては今季3度目の決勝にして、やっと得た頂点だった。

 表彰式では、「こんな風に初タイトルを取れるなんて信じられない気持ちだ。僕の初めて戦ったATPツアー大会もここだった。いつもすごい雰囲気なんだ。今日は波の多い試合だったけど、戦い抜けたことを誇りに思っている」と、サポートしてくれた観客に語った。
 
 ATP公式サイトによると、タイブレーク前のゲームで転倒したクレシーはトレーナーを呼ぶものの、メディカルタイムアウトは取らなかった。そのことについて、「トレーナーは深刻な症状だとは考えていないようで、続けるように勧めてくれた。そのアドバイスを受け入れて、次のポイントに集中したんだ。転倒したことでよりリラックスできたと思う。しっかりとタイブレークをスタートできたので、運命だったのかもしれない」と語っている。

 劣勢からの逆転勝利、3度目の決勝で初優勝、初めてプレーしたATPツアー大会での優勝。確かに、今大会はクレシーがタイトルを取る運命だったのかもしれない。

 クレシーはこの優勝によりランキングが33位にアップ。今シーズンが始まった時点では112位だったため急上昇だ。今後もサーブ&ボレーというプレースタイルで勝ち抜く姿を見せてもらいたい。

構成●スマッシュ編集部

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