海外テニス

腹筋断裂のラファエル・ナダルが練習再開!全米オープンを視野に入れ「仕事に戻った」<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.07.28

腹筋損傷でウインブルドン準決勝を棄権したナダルだが、スペインにある自身主催のアカデミーで練習を再開したことを明かした(写真は今年の全豪練習時)。(C)Getty Images

 腹筋断裂によってウインブルドン準決勝を棄権していたラファエル・ナダル(スペイン/世界ランキング3位)が、約3週間の時を経て母国にある自身主催のアカデミーで練習を再開したことを明かした。

 テイラー・フリッツ(アメリカ/12位)とのウインブルドン準々決勝で4時間20分におよぶロングマッチを制したものの、勝利と引き替えに7ミリに及ぶ腹筋の断裂が判明。簡単な打ち合いはできるものの「激痛でサービスの動作ができない」ために準決勝を棄権してロンドンを後にしていたナダル。

 帰国後の記者会見では、準決勝に出られなかった悔しさを滲ませながらも「物事を受け入れ、ポジティブに考えるしかない。結局のところ前を向くしかない」とコメントを残し、戦線から離脱していた。

 そんなナダルの状況を心配していたファンにとって待ち望んでいた写真が届いた。現地7月27日に『rafanadalacademy』(ナダル主催のアカデミー)がSNSを通じて、「仕事に戻った」のメッセージとともにナダルがハードコートの上で元気にボールを打つ画像を公開したのである。
 
 全米オープンの前哨戦の一つである「ナショナルバンク・オープン」(8月7日~14日/カナダ・モントリオール/ハードコート/ATP1000)へのエントリーリストにも名を連ねるナダル。一部メディアではすでに現地のホテルの予約とともに練習用のボールの手配も済ませているとも言われている。

 昨年は足の負傷により8月には早々にシーズンを終了。その後は復帰に向けて準備を重ねるも「もうテニスができないかもしれない」と考えることもあったという。

 そうした状況が続く中で臨んだ今年1月の全豪オープンでは、粘り強いテニスを披露して、なんと優勝。さらに全仏オープンで前人未到の14勝目を達成すると同時に自身の持つグランドスラム通算優勝回数を22へと押し上げた。

 今年のウインブルドンでは無念の結末を迎えたものの、再びコートに戻ってきたナダルの視線の先には、北米ハードコートシリーズの最終地点でもある「全米オープン」(8月28日~9月11日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/グランドスラム)がくっきりと映っているはずだ。

構成●スマッシュ編集部

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