女子テニスツアー「シリコンバレー・クラシック」(8月1日~7日/アメリカ・サンノゼ/ハードコート/WTA500)は現地8月2日にシングルス1回戦が行なわれ、約2か月にわたりツアーを離れていた元世界ランク1位の大坂なおみ(現41位)が登場。19歳のゼン・チンウェン(中国/51位)を6-4、3-6、6-1のフルセットで下し、見事復帰戦を白星で飾った。
今年5月のマドリード・オープンで左アキレス腱を負傷し、直後の全仏オープンで初戦敗退を喫した大坂。芝シーズンではツアー大会に出場せず、「ウインブルドン」もランキングポイントが加算されないことを理由に欠場した。一方で先日には約2年半にわたって苦楽を共にしてきたウィム・フィセッテ氏と師弟関係を解消。再び父親のレオナルド・フランソワ氏がコーチとして暫定的に彼女をサポートすることになった。
ゼンとのツアー初顔合わせとなったこの日の復帰戦は、大坂が立ち上がりからブランク明けとは思えない伸び伸びとしたプレーを披露。相手の前後の揺さぶりを交えた攻撃にもうまく対応し、第3ゲームで奪った1ブレークのリードを守り切って幸先よく第1セットを先取する。
続く第2セットは両者一歩も譲らない展開のなか、ゼンのコーナーを突くストロークに苦しめられた大坂が第8ゲームで痛恨のブレークを献上してセットオールに…。それでもファイナルセットでは持ち味の強烈なサービスを軸にポイントを積み重ね、プレーの質を落とすことなく主導権を確保。計2度のブレークに成功し、2時間2分の接戦をものにした。
ゼンと握手を交わした直後には珍しくガッツポーズを作って喜びをあらわにした大坂。試合後のオンコートインタビューでは親友が住んでいるというサンノゼの舞台で久々の勝利を手にしたことについて、「またカムバックできて本当に良かった」と笑顔を見せながらコメントした。
その後、観客席で見守ってくれていた父親に向けて「一緒に戻ってくることができた最初の大会になった。彼はいつも私を笑顔にしてくれる。今日の勝利も彼のおかげだと思っている」と感謝の言葉を口にした。
勝った大坂は2回戦で、地元勢のココ・ガウフ(アメリカ/11位)と対戦する。左アキレス腱の状態は心配されるところだが、大坂が最も得意とするハードコートで1つずつ勝利を積み重ねてもらいたい。
文●中村光佑
【PHOTO】「全力を尽くす」ことをテーマに掲げて挑んだ大坂なおみの2022全豪OP厳選ショット!
今年5月のマドリード・オープンで左アキレス腱を負傷し、直後の全仏オープンで初戦敗退を喫した大坂。芝シーズンではツアー大会に出場せず、「ウインブルドン」もランキングポイントが加算されないことを理由に欠場した。一方で先日には約2年半にわたって苦楽を共にしてきたウィム・フィセッテ氏と師弟関係を解消。再び父親のレオナルド・フランソワ氏がコーチとして暫定的に彼女をサポートすることになった。
ゼンとのツアー初顔合わせとなったこの日の復帰戦は、大坂が立ち上がりからブランク明けとは思えない伸び伸びとしたプレーを披露。相手の前後の揺さぶりを交えた攻撃にもうまく対応し、第3ゲームで奪った1ブレークのリードを守り切って幸先よく第1セットを先取する。
続く第2セットは両者一歩も譲らない展開のなか、ゼンのコーナーを突くストロークに苦しめられた大坂が第8ゲームで痛恨のブレークを献上してセットオールに…。それでもファイナルセットでは持ち味の強烈なサービスを軸にポイントを積み重ね、プレーの質を落とすことなく主導権を確保。計2度のブレークに成功し、2時間2分の接戦をものにした。
ゼンと握手を交わした直後には珍しくガッツポーズを作って喜びをあらわにした大坂。試合後のオンコートインタビューでは親友が住んでいるというサンノゼの舞台で久々の勝利を手にしたことについて、「またカムバックできて本当に良かった」と笑顔を見せながらコメントした。
その後、観客席で見守ってくれていた父親に向けて「一緒に戻ってくることができた最初の大会になった。彼はいつも私を笑顔にしてくれる。今日の勝利も彼のおかげだと思っている」と感謝の言葉を口にした。
勝った大坂は2回戦で、地元勢のココ・ガウフ(アメリカ/11位)と対戦する。左アキレス腱の状態は心配されるところだが、大坂が最も得意とするハードコートで1つずつ勝利を積み重ねてもらいたい。
文●中村光佑
【PHOTO】「全力を尽くす」ことをテーマに掲げて挑んだ大坂なおみの2022全豪OP厳選ショット!