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海外テニス

錦織圭が全米OP前哨戦のワイルドカードを返上。再び復帰時期が未定に<SMASH>

中村光佑

2022.08.02

復帰予定の延長が続き、身体の状態が心配される錦織圭。(C)Getty Images

復帰予定の延長が続き、身体の状態が心配される錦織圭。(C)Getty Images

 左股関節のケガにより長らくツアーを離れている男子テニス元世界ランク4位の錦織圭(現160位/32歳)が、復帰を予定していた男子テニスツアー「ウインストンセーラム・オープン」(8月21日~27日/アメリカ・ウインストンセーラム/ハードコート/ATP250)を欠場することが明らかになった。同大会の公式ツイッター(@WSOpen)がその第一報を伝えている。

 昨年10月のBNPパリバ・オープン2回戦で敗退して以降、ツアー大会に出場していない錦織は今年1月中旬に左股関節の手術を決行。その後は度々SNS上でリハビリ中の動画やコート練習の様子を公開するなど順調な回復ぶりをアピールしてきた中、今年6月末には複数の海外メディアで「北米ハードシーズンからツアーに復帰する」と大々的に報じられた。

 実際のところ錦織は先週の「アトランタ・オープン」(アメリカ・アトランタ/ハードコート/ATP250)と現在開催中の「シティー・オープン」(8月1日~7日/ハードコート/アメリカ/ATP500)の2大会で本戦ワイルドカード(主催者推薦)を獲得していた。ところがまだ状態が万全ではないのか、いずれも開幕前に出場辞退を表明。その直後にウインストンセーラムでもワイルドカードによる本戦出場権を得たものの、再び復帰は先延ばしとなるようだ。

 ウインストンセーラムの主催側は日本時間8月2日に更新した大会公式ツイッターを通じて「錦織圭がウインストンセーラム・オープンのワイルドカードを返上し、ケガからのツアー復帰を目指す」と発表。残念ながら出場が叶わなかった錦織へ向けて「早く良くなってね、ケイ」とエールを送った。
 
 なお錦織の欠場によりワイルドカードに空きが出たため、「大会側は近日中にワイルドカードを再発行する予定です」としている。

 ちなみに錦織はウインストンセーラムの前週にカナダ・バンクーバーで開かれるチャレンジャー大会にもエントリーしていたが、現在は出場者リストから名前が削除されている。

 ここ最近はSNSや公式アプリでも練習動画を全くアップしておらず、日本のファンからは錦織のケガの状態を懸念する声が上がっている。ただ股関節のケガは無理をすると再発しやすい傾向もあるだけに、どのタイミングで復帰するのかは非常に難しいところだろう。それでも焦らず日本のエースのカムバックを待ちたいところだ。

文●中村光佑

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