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海外テニス

「史上最高のアスリートの1人だ」マッケンロー氏が引退の意志を示した40歳の元女王セレナを称賛<SMASH>

中村光佑

2022.08.16

引退への「カウントダウンが始まっている」と言うセレナ(左)とマッケンロー氏(右)。(C)Getty Images

引退への「カウントダウンが始まっている」と言うセレナ(左)とマッケンロー氏(右)。(C)Getty Images

 先日米大手ファッション誌『VOGUE』に寄稿し、その中で近く現役を退く意向を表明した元テニス世界女王のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ/40歳)。数々の輝かしい功績を残してきた彼女に対し、四大大会7勝を誇る同郷のレジェンド、ジョン・マッケンロー氏(63歳)が賛辞を送っている。

 グランドスラム23勝、WTAツアーでも72勝という驚異的な成績を残しているセレナ。並外れたパワフルなプレーで数々の強敵を打ち破ってきた彼女は単複で生涯ゴールデンスラム(キャリアで全ての四大大会制覇+オリンピック金メダル獲得)の偉業を達成したことでも知られる。

 昨年7月に負った右脚ハムストリングスのケガに悩まされていたものの、今年6月のイーストボーン国際ではオンス・ジャバー(チュニジア)とのダブルスで約1年ぶりに実戦復帰。先週の女子テニスツアー「ナショナル・バンク・オープン」では実に430日ぶりとなるシングルスでの勝利を挙げた。

 米ニュースサイト『outkick』のインタビューに登場したマッケンロー氏は偉大なキャリアを築いてきたセレナを「NBAのマイケル・ジョーダンやレブロン・ジェームズ、NFLのトム・ブレイディと並んで、史上最高のアスリートの1人だ。彼女は素晴らしい」と手放しに称賛。
 
「数年前に公開された彼女の映画 『キング・リチャード』(邦題は“ドリーム・プラン”) を見た人なら誰でも、彼女が経験しなければならなかった全てのこと、そして彼女があの地位にたどり着くために成し遂げた全てのことを理解できるはずだ。彼女は残りの人生で好きなことをして過ごせるだろう」ともコメントした。

 VOGUE誌への寄稿文では具体的な引退の時期を明かさなかったセレナ。だが8月9日に更新した自身の公式インスタグラムでは「カウントダウンが始まっています。これからの数週間を楽しむつもりです」と綴っており、早ければ8月末に母国で開催される年内最後のグランドスラム「全米オープン」(8月29日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)終了後の引退も予想されている。

 なお全米前哨戦として今週行なわれている「ウェスタン&サザン・オープン」(8月15日~21日/アメリカ・シンシナティ/ハードコート/WTA1000)に出場するセレナは、昨年の全米でグランドスラム初優勝を成し遂げた19歳のニューヒロイン、エマ・ラドゥカヌ(イギリス/現10位)と1回戦で顔を合わせる。引退を目前に控える中で実現した大注目のツアー初対決は日本時間8月17日の午前8時以降に行なわれる予定だ。

文●中村光佑

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