全米テニス協会は現地8月17日、ワイルドカード(主催者推薦)で全米オープン(8月29日~9月11日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/グランドスラム)の本戦へ出場する選手を発表。若手やベテラン選手が選ばれるなか、今夏の復帰を目指していた錦織圭(世界ランキング366位)の名前はなかった。
昨年10月のインディアンウェルズ大会を最後に負傷により戦線を離脱した錦織。今年1月には「夏の復帰」を視野に入れて股関節の手術に踏み切ったが、全米オープンの前哨戦となる7月のアトランタ大会をはじめ、ワシントンやウインストンセーラムなど3大会で一時はワイルドカードを得ていたが、いずれも出場を辞退していた。これにより錦織の復帰は早くても9月に持ち越される見込みだ。
一方、錦織のかつてのライバルで2020年全米王者のドミニク・ティーム(オーストリア/現278位)はワイルドカードを獲得。3月下旬に右手首のケガから復帰した当初は燻っていたが、7月に入ると3大会連続でベスト8入りするなど調子は上向き。「元の調子に戻りつつある」と語るだけに全米での活躍が期待される。
このほか男子では元世界11位のサム・クリエ―(アメリカ/228位)らも本戦への出場権が与えられている。
女子では元女王ビーナス・ウィリアムズ(アメリカ/1500位)がワイルドカードを獲得。現在42歳のビーナスはこれが23回目の全米本戦出場。2000年と01年に全米を制しているビーナスは今年のウインブルドンのミックスダブルスで約1年ぶりに戦線復帰していた。他の選手にはない百戦錬磨の経験値を武器に大舞台へと挑む。
女子ではほかに2020年の全豪を制した元4位のソフィア・ケニン(アメリカ/264位)もワイルドカードを手にした。今年は足首のケガで約4か月ツアーを離れていたが、8月初旬のワシントン大会から戦線復帰を果たしている。
様々な思いを胸に再び全米のコートに立つことになったワイルドカード出場選手たち。その戦いぶりに注目したい。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】錦織が2021年の全米オープンを戦った際の厳選写真
昨年10月のインディアンウェルズ大会を最後に負傷により戦線を離脱した錦織。今年1月には「夏の復帰」を視野に入れて股関節の手術に踏み切ったが、全米オープンの前哨戦となる7月のアトランタ大会をはじめ、ワシントンやウインストンセーラムなど3大会で一時はワイルドカードを得ていたが、いずれも出場を辞退していた。これにより錦織の復帰は早くても9月に持ち越される見込みだ。
一方、錦織のかつてのライバルで2020年全米王者のドミニク・ティーム(オーストリア/現278位)はワイルドカードを獲得。3月下旬に右手首のケガから復帰した当初は燻っていたが、7月に入ると3大会連続でベスト8入りするなど調子は上向き。「元の調子に戻りつつある」と語るだけに全米での活躍が期待される。
このほか男子では元世界11位のサム・クリエ―(アメリカ/228位)らも本戦への出場権が与えられている。
女子では元女王ビーナス・ウィリアムズ(アメリカ/1500位)がワイルドカードを獲得。現在42歳のビーナスはこれが23回目の全米本戦出場。2000年と01年に全米を制しているビーナスは今年のウインブルドンのミックスダブルスで約1年ぶりに戦線復帰していた。他の選手にはない百戦錬磨の経験値を武器に大舞台へと挑む。
女子ではほかに2020年の全豪を制した元4位のソフィア・ケニン(アメリカ/264位)もワイルドカードを手にした。今年は足首のケガで約4か月ツアーを離れていたが、8月初旬のワシントン大会から戦線復帰を果たしている。
様々な思いを胸に再び全米のコートに立つことになったワイルドカード出場選手たち。その戦いぶりに注目したい。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】錦織が2021年の全米オープンを戦った際の厳選写真