海外テニス

全米OP開幕前にインタビューに応じたナダル「あらゆるタイプに対抗できるように準備する」と調整に集中<SMASH>

中村光佑

2022.08.25

故障明けのウェスタン&サザンOPでは初戦敗退を喫したナダル。全米会場に早く入り、調整を進めている。(C)Getty Images

 先週の男子テニスツアー「ウェスタン&サザン・オープン」で初戦(2回戦)敗退を喫し、一足早く全米オープンの会場で調整を進めている元世界王者のラファエル・ナダル(スペイン/現3位)。現地8月23日の練習後に欧米スポーツメディア『ESPN』のインタビューに応じ、日々の練習で心掛けていることを語った。

 今年7月のウインブルドンで負った腹部のケガが心配されていた中でシンシナティに臨んだナダルは、2回戦で後にマスターズ初優勝を飾ることになるボルナ・チョリッチ(クロアチア/29位)にフルセットで敗退。その後の会見では「今はポジティブなことが見いだせない。腹部のケガは治すのが難しい」などと苦しい胸の内を明かしていた。

 苦境に立たされながらも過去4度の優勝を誇る全米で再び頂点に立つことに闘志を燃やしている36歳のレジェンドは、常に「ポイントをコントロールすること」と「あらゆるタイプの相手に対抗できるように準備をすること」を重視しながら練習に取り組むようにしているという。
 
 これについてナダルは「それは毎日どの相手に対しても自分を適応させるように仕向けることだ」と簡潔に説明。だからこそ「様々なタイプの相手と練習することは、試合の準備に役立つ」と語る。

 また午前と午後に分ける形で同じ日に2度練習を行なうこともあるようで、「午後の練習が入っている時はプランを立てた上で、今後数日間の目標や改善したい点について取り組むことにしている」と説明。ただこの日は「今日は午後の練習はやらないんだ」とのことだった。

 なお、今回のインタビューでは腹部のケガの状態について言及することはなかった。

 今年の全米は世界2位のアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)が右足首の深刻なケガで出場辞退を表明したため、ナダルが第2シードとして参戦することになっている。フィジカルコンディションは依然気になるところだが、ニューヨークの舞台でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみだ。

文●中村光佑

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