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全米OP初戦に登場した大坂なおみがパワーのぶつかり合いで初めてコリンズに敗退<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.08.31

サービスの調子も良く、コリンズとの激しいパワー勝負を展開した大坂なおみ。(C)Getty Images

 現在開催中のテニス四大大会「全米オープン」(8月29日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)は現地8月30日に女子シングルス1回戦を実施。ナイトセッションの2試合目に、今大会を2度制している大坂なおみ(世界44位)の試合が組まれ、第19シードのダニエル・コリンズ(アメリカ/19位)に、6-7(5)、3-6で敗れ1回戦敗退となった。

 28歳のコリンズは今年の全豪オープンで初めてグランドスラム決勝に進出した攻撃型のストローカーで、キャリアハイは今年7月にマークした7位。大坂とコリンズの対戦は過去3度あり、全てハードコートで大坂が全勝。今年のマイアミ・オープン準々決勝でもストレートで勝利している。

 しかし大坂は試合前の会見で「浅いボールを打ってしまうと、すぐに彼女が攻撃的なプレーを仕掛けてくる」と言うほど警戒しており、優勝経験のある大会で戦うことに重圧を感じていることも明かしている。

 サービスの調子が良い大坂は、ラリーでも主導権を握っていく。コリンズはダブルファーストを打つなどしてきたが、大坂は落ち着いて対応し3-0とリードする。しかしファイターのコリンズは攻撃姿勢を崩さず、大坂はブレークバックを許し3-3となる。
 
 パワー勝負の打ち合いで互いに譲らずタイブレークへ。4-4では大坂が形を作ってネットに付いたところを、ギリギリ拾ったコリンズのロブがライン上に落ちてリードされる。コリンズの2本目のセットポイントでは、ゆるく深いボールが入って来て、大坂は下がって対応したがネットを越えず、初めてコリンズにセットを奪われた。

 第2セットでは、サービスが不安定なコリンズに対し、大坂が先にブレークする。しかしコリンズは不屈の闘志でブレークバックし、その後も何度もダブルフォールトを犯すもののキープしていく。なかなか波に乗れない大坂は、3-4のゲームをブレークされると、次のゲームでの挽回のチャンスを生かせずに1回戦敗退となった。

構成●スマッシュ編集部

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