女子テニス元世界ランク1位の大坂なおみ(現44位)が年内最後のグランドスラム「全米オープン」(8月29日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の開幕に先駆けた記者会見に登場。ダニエル・コリンズ(アメリカ/19位/28歳)とのオープニングマッチを目前に控える中で、「不安を抱えている」と告白した。
今年5月のマドリード・オープンで左アキレス腱を負傷した大坂は、北米ハードシーズンで実戦に復帰。だが今季は得意のサーフェスで思うようなプレーができず、ここまで出場した3大会で途中棄権を含めて1勝3敗と結果を残せていない。
心身ともにコンディションの調整がうまくいっていないのか、現地8月27日に行なった練習では「とても不安な気持ちになった」と言う。そう感じた理由については「最近うまくいっていない気がするので、どうしてもうまくやりたいからだと思う」と説明した。
また大坂は2度の優勝を経験するなど度々全米で驚異的な強さを発揮してきたことが「重圧になっている」と語る。「もちろんグランドスラムの初戦で負けたくはないけど、ここではいつもうまくいっているような気がする。自分からプレッシャーを取り除こうとするような感じだけど、常に重圧は感じてしまうもの」と苦しい胸の内を明かした。
ちなみに初戦で対戦する地元勢のコリンズは力強いテニスを武器に持ち、今年1月の全豪オープンではグランドスラム初の決勝進出を果たした。いきなり難敵が立ちはだかるわけだが、実は大坂はコリンズに過去3勝0敗と非常に相性が良い。直近では今年3月のマイアミ・オープン準々決勝で対戦しているが、この時も大坂が6-2、6-1とストレートで快勝した。
それでも大坂は「彼女はとても力のある選手。浅いボールを打ってしまうと、すぐに彼女が攻撃的なプレーを仕掛けてくる。常に気を引き締めていく必要がある」とコリンズを警戒。一方で「タフな試合になるとは思うけど、同時に(よく)知っている相手と対戦できることには安心している」とも話し、相手のプレースタイルを熟知していることが有利に働く可能性もあると予想した。
2020年大会以来2年ぶりとなる全米での優勝を目指す大坂。チームのサポートやファンの応援を背に、何とか気持ちをコントロールしながら勝ち上がっていく姿を見せてもらいたい。
文●中村光佑
【PHOTO】準優勝したコリンズら、全豪オープン2022で活躍した女子選手の厳選ショットを一挙公開!
今年5月のマドリード・オープンで左アキレス腱を負傷した大坂は、北米ハードシーズンで実戦に復帰。だが今季は得意のサーフェスで思うようなプレーができず、ここまで出場した3大会で途中棄権を含めて1勝3敗と結果を残せていない。
心身ともにコンディションの調整がうまくいっていないのか、現地8月27日に行なった練習では「とても不安な気持ちになった」と言う。そう感じた理由については「最近うまくいっていない気がするので、どうしてもうまくやりたいからだと思う」と説明した。
また大坂は2度の優勝を経験するなど度々全米で驚異的な強さを発揮してきたことが「重圧になっている」と語る。「もちろんグランドスラムの初戦で負けたくはないけど、ここではいつもうまくいっているような気がする。自分からプレッシャーを取り除こうとするような感じだけど、常に重圧は感じてしまうもの」と苦しい胸の内を明かした。
ちなみに初戦で対戦する地元勢のコリンズは力強いテニスを武器に持ち、今年1月の全豪オープンではグランドスラム初の決勝進出を果たした。いきなり難敵が立ちはだかるわけだが、実は大坂はコリンズに過去3勝0敗と非常に相性が良い。直近では今年3月のマイアミ・オープン準々決勝で対戦しているが、この時も大坂が6-2、6-1とストレートで快勝した。
それでも大坂は「彼女はとても力のある選手。浅いボールを打ってしまうと、すぐに彼女が攻撃的なプレーを仕掛けてくる。常に気を引き締めていく必要がある」とコリンズを警戒。一方で「タフな試合になるとは思うけど、同時に(よく)知っている相手と対戦できることには安心している」とも話し、相手のプレースタイルを熟知していることが有利に働く可能性もあると予想した。
2020年大会以来2年ぶりとなる全米での優勝を目指す大坂。チームのサポートやファンの応援を背に、何とか気持ちをコントロールしながら勝ち上がっていく姿を見せてもらいたい。
文●中村光佑
【PHOTO】準優勝したコリンズら、全豪オープン2022で活躍した女子選手の厳選ショットを一挙公開!