1年前の全米オープンで予選から出場して優勝するという快挙を達成したエマ・ラドゥカヌ(イギリス・世界11位)。そんな世界中のテニスファンを驚かせた19歳のシンデレラガールが、現地8月30日に実施された「全米オープン」(8月29日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の1回戦で敗れるという波乱が起きた。
対戦相手は世界40位のアリゼ・コルネ(フランス)。ランキングから見れば格下となるが、ラドゥカヌがまだ4歳の頃からメジャー大会に出続けているという32歳のベテランは、豊富な経験値と優れた守備力を武器に今年のウインブルドンでは現女王イガ・シフィオンテク(ポーランド/世界1位)を破っている実力者だ。
ラドゥカヌは得意のストロークを散らしながら勝機を探ったが、コートカバーリングに優れるコルネはまるで壁のように動じず。ラドゥカヌは時折放たれるドロップショットにも手こずりゲームのペースをつかめず。時間の経過とともに相手の得意とするストローク戦に引き込まれ自身のペースを乱していった。
3-6で第1セットを失ったラドゥカヌは、手のマメを治療するためメディカルタイムアウトをとり第2セットに備えたが、コルネ主導の展開は変わらず。「アリゼのディフェンス力はすごくよかった」の言葉どおり、ラドゥカヌはその堅固な城壁を崩せず。再びスコアを3-6として1回戦敗退が決まった。
試合後の記者会見で「全米オープンは一番好きな大会。ここを去るのは本当に残念です」と悔しさを滲ませる19歳。この敗退により昨年の全米で獲得したランキングポイントを失うため、大会後は11位から一気に80位近くまでランキングを落とすことになるラドゥカヌ。そうなれば今までのようにシードもつかず、大会によっては予選からの出場も強いられることになる。
その厳しい現実について記者から問われたラドゥカヌは「ある意味、ハッピーかもしれません。今まで背負っていたものが下せるので、また白紙の状態からチャレンジできます。もう一度、上位に食い込むチャンスがあると思っています」と語る。
18歳にして全米女王に上り詰めたラドゥカヌは、19歳で迎えた2度目の全米でリセットを終え、新たな道を歩み出す覚悟のようだ。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】2021全米OP初優勝を遂げた18歳当時のエマ・ラドゥカヌ
対戦相手は世界40位のアリゼ・コルネ(フランス)。ランキングから見れば格下となるが、ラドゥカヌがまだ4歳の頃からメジャー大会に出続けているという32歳のベテランは、豊富な経験値と優れた守備力を武器に今年のウインブルドンでは現女王イガ・シフィオンテク(ポーランド/世界1位)を破っている実力者だ。
ラドゥカヌは得意のストロークを散らしながら勝機を探ったが、コートカバーリングに優れるコルネはまるで壁のように動じず。ラドゥカヌは時折放たれるドロップショットにも手こずりゲームのペースをつかめず。時間の経過とともに相手の得意とするストローク戦に引き込まれ自身のペースを乱していった。
3-6で第1セットを失ったラドゥカヌは、手のマメを治療するためメディカルタイムアウトをとり第2セットに備えたが、コルネ主導の展開は変わらず。「アリゼのディフェンス力はすごくよかった」の言葉どおり、ラドゥカヌはその堅固な城壁を崩せず。再びスコアを3-6として1回戦敗退が決まった。
試合後の記者会見で「全米オープンは一番好きな大会。ここを去るのは本当に残念です」と悔しさを滲ませる19歳。この敗退により昨年の全米で獲得したランキングポイントを失うため、大会後は11位から一気に80位近くまでランキングを落とすことになるラドゥカヌ。そうなれば今までのようにシードもつかず、大会によっては予選からの出場も強いられることになる。
その厳しい現実について記者から問われたラドゥカヌは「ある意味、ハッピーかもしれません。今まで背負っていたものが下せるので、また白紙の状態からチャレンジできます。もう一度、上位に食い込むチャンスがあると思っています」と語る。
18歳にして全米女王に上り詰めたラドゥカヌは、19歳で迎えた2度目の全米でリセットを終え、新たな道を歩み出す覚悟のようだ。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】2021全米OP初優勝を遂げた18歳当時のエマ・ラドゥカヌ