海外テニス

不屈の男デルポトロが戦線復帰に意欲!「自分のことを元選手とは思っていない」<SMASH>

中村光佑

2022.09.09

思い出の全米オープンを訪れたデルポトロが膝の状態次第ではツアー復帰もあり得ることを口にした。(C)Getty Images

 現在開催中のテニス四大大会「全米オープン」の観戦に訪れている元世界ランキング3位のホアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)が、欧米スポーツメディア『ESPN』のインタビューに登場。長らく悩まされている右ヒザのケガの現状を明かすとともに、現役続行への意欲を語った。

 今年2月にワイルドカード(主催者推薦)で出場した「アルゼンチン・オープン」の記者会見で現役を退く意向を示した33歳のデルポトロ。まだ正式に引退を表明したわけではないものの、現在もツアー大会には出場しておらず、すでに世界ランキングからも彼の名前は消えている。

 そんな中、度重なるケガを克服してきた"不屈の男"は今回のインタビューで「現在もヒザの痛みを改善するための治療を続けている。痛みを感じずに生活することが最優先で、適切な治療法を探している最中だ」と告白。そして「もしヒザの状態が良くなればツアーに戻りたい」と発言したのだ。
 
 どうやら日々ツアーやグランドスラムで戦う現役選手たちに感化されているようで、「今でも僕はテニス選手だと思っていて、競技を見ていると、自分もそこにいるべきだと思う。自分のことを元選手とは思っていない」と言う。

 その一方で来シーズン中に輝かしいキャリアに別れを告げる可能性もあるとコメント。「全米の大会主催者から来年ここでお別れすることを提案されている」と明かしている。

 ちなみにデルポトロは2009年の全米でグランドスラム初優勝を飾っており、確かに現役最後の舞台としてはふさわしいのかもしれない。だがテニスファンとしてはこの先もずっと彼がコートを駆け回る姿を見たいところだろう。とにかく今は膝のケガが一日でも早く良くなることを願うばかりだ。

文●中村光佑

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