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海外テニス

世界1位のシフィオンテクがメンタルヘルス支援団体へ賞金を寄付「必要とする場合は手助けをします」<SMASH>

中村光佑

2022.10.11

21歳の女王シフィオンテクは以前からメンタルヘルスに強い関心を持っており行動を起こしている。(C)Getty Images

21歳の女王シフィオンテクは以前からメンタルヘルスに強い関心を持っており行動を起こしている。(C)Getty Images

 女子テニス世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)が準優勝に終わった先週のツアー大会「アジェル・オープン」(チェコ・オストラバ/ハードコート/WTA500)で獲得した賞金を母国ポーランドのメンタルヘルス支援団体へ寄付する意向を示した。

 今回のシフィオンテクの寄付はWFMH(世界精神保健連盟)が1992年に定めた10月10日の国際記念日「世界メンタルヘルスデー」にちなんだものだ。実はシフィオンテクはここ4年ほどスポーツ心理学者のダリア・アブラモビッチ氏と共にツアーを転戦しており、かねてからメンタルヘルスの重要性を強調してきた。

 オストラバ大会の決勝で地元勢のバルボラ・クレイチコワ(チェコ/大会時23位)に逆転で敗れた21歳のシフィオンテクは試合後の会見で「ここでいいプレーをして、大きな金額を寄付したいと思っていました。私は本当に意識を広めながら、人々がそれ(サポート)を必要とする場合は手助けをしますし、必要なリソースが揃っている時には他の人を助けることを人々に知ってもらいたいと思っています。私は自分の立場をそのように利用することができるので、とても幸せです」と発言していた。

 その上でシフィオンテクは現地10月10日に更新した自身の公式インスタグラム(@iga.swiatek)で、改めて「オストラバ大会での賞金を寄付するつもりです」と宣言し、「(今回寄付する)58000ユーロ(約820万円)は、ポーランドの精神衛生上の問題に苦しむ子どもたちを支援するチャリティーに使われます」と詳細を説明。
 
 そして「私たちは一緒になって変化をもたらすことができるので、たとえ少額であっても皆さんには、いずれかのチャリティーに寄付することをおすすめします」と一般人にも支援を呼びかけた。その一方で自身がどの慈善団体に寄付するのかについては明らかにしなかった。

 またシフィオンテクはメンタルヘルスケアの啓発を目的として、「近日中に帯同中のダリア氏とインスタグラムのストーリーでメンタルヘルスに関するQ&Aセッションを開きます」とも報告している。

 同投稿では「以下のコメント欄に質問を書き込んでください。私たちがメンタルヘルスや心理学、精神面でのサポートについて回答します。ダリア氏が専門的な観点から回答し、私はアスリートとしての自分の観点やいくつかの課題にどのように対処しているのかについてより詳しくお話ししようと思います。私たちは一緒に苦しんでいる人たちをサポートし、ソーシャルメディア上でメンタルヘルスについて議論する場を設けたいと思います」とセッションへの参加を促した。

文●中村光佑

【PHOTO】優勝したシフィオンテクら、全米オープン2022で熱戦を繰り広げる女子選手たちの厳選写真!
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