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海外テニス

復帰のジョコビッチが2週連続優勝で最終戦出場確定!「気合いも入っているしモチベーションも上がっている」<SMASH>

中村光佑

2022.10.10

ワクチン問題で一時戦線を離れていたジョコビッチだったが、復帰後に2週連続優勝を飾るなどその実力に陰りはみられない。(C)Getty Images

ワクチン問題で一時戦線を離れていたジョコビッチだったが、復帰後に2週連続優勝を飾るなどその実力に陰りはみられない。(C)Getty Images

 男子テニスツアー「アスタナ・オープン」(10月3日~9日/カザフスタン・ヌルスルタン/ハードコート/ATP500)は現地10月9日にシングルス決勝を実施。第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク7位)が第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同6位)を6-3、6-4のストレートで破り、同大会初の優勝を果たした。

 前日の準決勝では対戦相手のダニール・メドベージェフ(ロシア/4位)が第2セット終了直後に突如棄権を表明し、決勝へ駒を進めていたジョコビッチ。この日の優勝決定戦では過去7勝2敗と勝ち越しているチチパスを相手に順調にポイントを積み重ね、幸先よく第1セットを先取する。
 
 第2セットでも第5ゲームで先にブレークに成功したジョコビッチは、その後も全く隙を見せない完璧なプレーを披露。先週の「テルアビブ・ウォータージェン・オープン」(イスラエル・テルアビブ/ハードコート/ATP250)に続く2週連続優勝を飾った。

 この結果ジョコビッチはキャリア通算90度目となるツアータイトルを獲得。またこれにより今年11月に開催されるシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/ハードコート)の出場が確定した。

 今季は新型コロナウイルスのワクチン未接種により出場できる大会に制限が課されてきたジョコビッチ。7月のウインブルドンでグランドスラム21勝目を挙げたものの、直後の北米ハードシーズンでは9月初旬の全米オープンを含め全大会欠場を余儀なくされた。
 
 だが苦境に立たされたなかで「素晴らしいキャリアを歩みたい」という想いが自身の支えになっていたと明かす。

「もちろん、自分がどれだけの決勝に進出し、どれだけのトーナメントで優勝できるかはわからなかったけど、このスポーツで最高峰に到達することを常に考えていたんだ」

 続けて「人生のこの時期にこれだけのプレーができることは、本当にありがたく、幸せなことだ。35歳は25歳ではないんだ」と独特の表現で感謝の気持ちを口にした男子テニス界のレジェンドは、「今シーズンの再スタートとしてこれ以上のものはない。(テルアビブとアスタナでの)この2週間のように良い形でシーズンを終えられるよう、気合いも入っているしモチベーションも上がっている」と喜びのコメントを残した。

 次戦は10月31日から行なわれる「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス・パリ/ハードコート/ATP1000)にディフェンディングチャンピオンとして参戦予定のジョコビッチ。パリでの大会連覇にも期待は高まるばかりだ。

文●中村光佑

【PHOTO】ウインブルドン2022で活躍したジョコビッチら男子選手の厳選写真はこちら!
 
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