専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
国内テニス

全日本テニス選手権、第1シードの坂詰姫野が準決勝進出「自信を持って試合に入れた」<SMASH>

赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

2022.10.27

勢いのある若手対決を制した坂詰姫野。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

勢いのある若手対決を制した坂詰姫野。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 テニスの日本チャンピオンを決める「大正製薬リポビタン 全日本テニス選手権97th」(10月22日~30日/有明コロシアムおよび有明インドアコート)。10月27日には男女シングルス準々決勝が行なわれた。

 男子は2試合、女子は4試合を実施し、女子第1シードの坂詰姫野が第6シードの西郷里奈に6-2、6-3で勝利して4強入りを決めた。

 21歳の坂詰と22歳の西郷は、ジュニアの頃から知っている仲で、2人とも勢いがある若手だ。西郷は東レPPOテニスで初めてのツアー予選を突破して本戦出場を果たしたが、それより少し前に坂詰もカナダでWTAツアー本戦に初出場している。

 だからこそ坂詰は「もっと競った試合になってもおかしくないと思っていました。昨日までとは違った緊張感があり、最初は硬くなるかなと思いましたが、良いスタートが切れました。セカンドは競った場面もありましたが、そこをしのげたことで勝ち切れたと思います」と、試合後に振り返った。
 
 今年は、アメリカ遠征を多くして、「体格差がある相手と練習を行なって、高い打点からくるサービスや重いボールに対しての対応ができるようになった」との自負がある。試合前には、「やってきたことはしっかりと身に付いていると思って、自信を持って試合に入れた」と言う。

 第1シードということで、「プレッシャーはある」という坂詰だが、「試合に入ってしまえば関係ない」と、経験が自信となっている様子。準決勝の相手である伊藤あおいについて聞かれると、「かなり特殊な選手という印象はありますが、私がやることは変わりません。誰が相手でも惑わされることなく、自分のやるべきことを整理しては入れれば大丈夫だと思います」と、やるべきことは明確だ。

 この他の試合では、今季限りでの引退を表明している今西美晴が、伊藤あおいにフルセットの末に敗退を喫した。学生の佐藤南帆が第4シードの桑田寛子に勝利、第5シードの小堀桃子が第2シードの細木咲良から勝ち星を挙げている。

◆女子シングルス準々決勝の結果(10月27日)
坂詰姫野(橋本総業ホールディングス)① 6-2 6-3 西郷里奈(TEAM 自由が丘)⑥
伊藤あおい(サリュートテニス専門)⑮ 7-6(3) 3-6 6-3 今西美晴(EMシステムズ)⑨
佐藤南帆(慶應義塾大学)⑧ 6-4 6-4 桑田寛子(島津製作所)④
小堀桃子(橋本総業ホールディングス)⑤ 6-4 6-0 細木咲良(原商)②
※丸数字はシード 

取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

【PHOTO】第97回全日本テニス選手権、奮闘する選手たちの厳選写真 vol.2

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号