テレビ中継されるようなプロの大会と違い、多くのアマチュアは自分自身でゲームの判定を下す「セルフジャッジ」で試合をしています。「自分で判定するなら簡単」と思う方もいるかもしれませんが、それは大間違い。いい加減な判定によってトラブルを引き起こすことが多々あるからです。
そうしたトラブルなしで試合を楽しむには、とにかくルールに詳しくなることが大切です。テニス専門誌「スマッシュ」では、元プロ選手で現在公認審判員も務める岡川恵美子氏にケース別でルールについて解説してもらいました。
今回は「自分のサービス時にポイントがわからなくなった場合」の対処法です。
こんなときは、まず試合を中断してロービングアンパイア(レフェリー)を読んでください。ロービングがそうした問題を解決する方法としては「お互いに合意できるポイントを合計して、そこからの再開」となります。
例えば、1本目を自分がとって、2本目がどうだったか忘れた。3本目は相手が取って、今(4本目)は自分がとったとします。ならば2本目をカウントせず、30―15からの再開とするわけです。
サービスはデュースサイドかアドサイドか、ポイントに沿った方からやります。なので、デュースサイドからのポイントで終わって「わからなくなった」場合、覚えているポイントを合計したら30―0となったなら、もう一度デュースサイドからというケースも出てきます。
ゲームの途中でスコアがわからなくなるケースはよくあります。それを防ぐには、自分のサービスの前に、相手に聞こえるようにスコアをはっきりと告げることです。
それはインとアウトのジャッジも同様です。例えば1本目を自分で「アウト」と判定したものの、それが相手に伝わらず、お互いが違うスコアのままゲームを進めてしまうというケースも少なくありません。
そうならないためにも、ジャッジやスコアを相手に聞こえるようにしっかりとコールして、お互いに確認しながらポイントを始めることが大切です。
解説●岡川恵美子
17歳で全日本選手権を制覇して日本初の高校生プロとなる。グランドスラムでは全豪オープン3回戦進出をはじめ全仏オープンやウインブルドンの本戦に出場。現在はベテラン大会に挑戦しながら、ITF国際審判員、JTA公認審判員も務める。
※本文と掲載している写真は関係ありません。
※『スマッシュ』2020年3月号より抜粋・再編集
【PHOTO】「ちょっと待った!」試合で見かける選手と審判の熱いやりとり
そうしたトラブルなしで試合を楽しむには、とにかくルールに詳しくなることが大切です。テニス専門誌「スマッシュ」では、元プロ選手で現在公認審判員も務める岡川恵美子氏にケース別でルールについて解説してもらいました。
今回は「自分のサービス時にポイントがわからなくなった場合」の対処法です。
こんなときは、まず試合を中断してロービングアンパイア(レフェリー)を読んでください。ロービングがそうした問題を解決する方法としては「お互いに合意できるポイントを合計して、そこからの再開」となります。
例えば、1本目を自分がとって、2本目がどうだったか忘れた。3本目は相手が取って、今(4本目)は自分がとったとします。ならば2本目をカウントせず、30―15からの再開とするわけです。
サービスはデュースサイドかアドサイドか、ポイントに沿った方からやります。なので、デュースサイドからのポイントで終わって「わからなくなった」場合、覚えているポイントを合計したら30―0となったなら、もう一度デュースサイドからというケースも出てきます。
ゲームの途中でスコアがわからなくなるケースはよくあります。それを防ぐには、自分のサービスの前に、相手に聞こえるようにスコアをはっきりと告げることです。
それはインとアウトのジャッジも同様です。例えば1本目を自分で「アウト」と判定したものの、それが相手に伝わらず、お互いが違うスコアのままゲームを進めてしまうというケースも少なくありません。
そうならないためにも、ジャッジやスコアを相手に聞こえるようにしっかりとコールして、お互いに確認しながらポイントを始めることが大切です。
解説●岡川恵美子
17歳で全日本選手権を制覇して日本初の高校生プロとなる。グランドスラムでは全豪オープン3回戦進出をはじめ全仏オープンやウインブルドンの本戦に出場。現在はベテラン大会に挑戦しながら、ITF国際審判員、JTA公認審判員も務める。
※本文と掲載している写真は関係ありません。
※『スマッシュ』2020年3月号より抜粋・再編集
【PHOTO】「ちょっと待った!」試合で見かける選手と審判の熱いやりとり