世界を股にかけて活躍するプロテニスプレーヤーにはサッカー好きが非常に多いことで知られている。いよいよ幕を開けた今回のカタール・ワールドカップでも早速、とある男子テニス界の強豪が母国に声援を送るべく現地観戦に訪れたのだが、そこでの"あるシーン"がSNS上で反響を呼んでいる。
その人物とは世界25位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)だ。無類のサッカーファンでもある彼は2020年11月に心不全で急死したアルゼンチンサッカー界の英雄、ディエゴ・マラドーナ氏にちなんで「ディエゴ」という名前を授けられたほどだ。
そんなシュワルツマンは現地11月22日に行なわれた1次リーグC組のアルゼンチン(FIFAランク3位)―サウジアラビア(同51位)を観戦。この試合は優勝候補のアルゼンチンが序盤から試合を優位に進め、前半10分にはPK(ペナルティーキック)を獲得。これを史上最多7度のバロンドール(年間最優秀選手賞)受賞を誇るリオネル・メッシがしっかりと決め、1点リードで前半を折り返した。
ところが後半開始早々の48分に同点に追いつかれると、そのわずか5分後にも2点目を献上。そのままアルゼンチンは追いつくことができず、1-2でまさかの逆転負けを喫した。ちなみにワールドカップでアルゼンチンが前半にリードを奪いながら敗れたのは1930年大会以来実に92年ぶりのことだ。
そんななかで話題のシーンが生まれたのはW杯の公式映像が偶然観客席にいたシュワルツマンを捉えた時だった。「言葉が出ない…」と言わんばかりに無表情でピッチを見つめながら呆然と立ち尽くす彼の姿が衝撃の大きさを物語っている。一アルゼンチンサポーターとして誰もが勝利を予想していた母国の敗戦がよほどショックだったのだろう。
この時の様子をイギリスのテニス専門ポッドキャスト『The Tennis Podcast』の公式ツイッター(@TennisPodcast)が画像で投稿すると、これをチェックしたユーザーからは「これはかわいそうだ…」「気の毒だね…」「ディエゴ、悲しそうだなあ」などと同情のコメントが殺到し、いいね!の数も2700件を突破。また日本人テニスファンからも「シュワルツマンが悲痛な面持ち…」「次は勝てるといいね!」といったリプライが寄せられた。
なお初戦を落としたアルゼンチンは現地11月26日に実施されるグループリーグ第2戦でメキシコ(13位)と対戦する。シュワルツマンや熱狂的なサポーターの応援を背に、1986年大会以来36年ぶりのワールドカップ優勝へ向けて挽回できるか注目だ。
文●中村光佑
【PHOTO】シュワルツマンはじめ、全仏オープン2022で活躍した男子選手たちの厳選写真!
その人物とは世界25位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)だ。無類のサッカーファンでもある彼は2020年11月に心不全で急死したアルゼンチンサッカー界の英雄、ディエゴ・マラドーナ氏にちなんで「ディエゴ」という名前を授けられたほどだ。
そんなシュワルツマンは現地11月22日に行なわれた1次リーグC組のアルゼンチン(FIFAランク3位)―サウジアラビア(同51位)を観戦。この試合は優勝候補のアルゼンチンが序盤から試合を優位に進め、前半10分にはPK(ペナルティーキック)を獲得。これを史上最多7度のバロンドール(年間最優秀選手賞)受賞を誇るリオネル・メッシがしっかりと決め、1点リードで前半を折り返した。
ところが後半開始早々の48分に同点に追いつかれると、そのわずか5分後にも2点目を献上。そのままアルゼンチンは追いつくことができず、1-2でまさかの逆転負けを喫した。ちなみにワールドカップでアルゼンチンが前半にリードを奪いながら敗れたのは1930年大会以来実に92年ぶりのことだ。
そんななかで話題のシーンが生まれたのはW杯の公式映像が偶然観客席にいたシュワルツマンを捉えた時だった。「言葉が出ない…」と言わんばかりに無表情でピッチを見つめながら呆然と立ち尽くす彼の姿が衝撃の大きさを物語っている。一アルゼンチンサポーターとして誰もが勝利を予想していた母国の敗戦がよほどショックだったのだろう。
この時の様子をイギリスのテニス専門ポッドキャスト『The Tennis Podcast』の公式ツイッター(@TennisPodcast)が画像で投稿すると、これをチェックしたユーザーからは「これはかわいそうだ…」「気の毒だね…」「ディエゴ、悲しそうだなあ」などと同情のコメントが殺到し、いいね!の数も2700件を突破。また日本人テニスファンからも「シュワルツマンが悲痛な面持ち…」「次は勝てるといいね!」といったリプライが寄せられた。
なお初戦を落としたアルゼンチンは現地11月26日に実施されるグループリーグ第2戦でメキシコ(13位)と対戦する。シュワルツマンや熱狂的なサポーターの応援を背に、1986年大会以来36年ぶりのワールドカップ優勝へ向けて挽回できるか注目だ。
文●中村光佑
【PHOTO】シュワルツマンはじめ、全仏オープン2022で活躍した男子選手たちの厳選写真!