海外テニス

またも錦織圭の復帰時期が先延ばしに。ワイキキで開催の試合を欠場「試合ができなくなって残念」<SMASH>

中村光佑

2022.11.27

プレーできずにいる錦織。カムバックを遂げてくれるのを願うばかりだ。(C)Getty Images

 左股関節のケガにより長らく戦列を離れている男子テニス元世界ランク4位の錦織圭が、出場を予定していたエキジビジョンマッチ「Waikiki 株塾 Cup」(12月16日~18日/アメリカ・ハワイ/ハードコート)の欠場を正式に発表した。同大会の公式ツイッター(@WaikikiCup)が報じている。

 昨年10月の「BNPパリバ・オープン」で2回戦敗退を喫して以降、長期のツアー離脱を余儀なくされている32歳の錦織。今年1月に左股関節の手術を決行してからは、懸命なリハビリに励んできたものの、今シーズンは1度も大会に出場することはなかった。

 そして先月下旬には、練習中に右足首を負傷したことを報告。そのため、11月19日に開催した「ユニクロ」の特別イベント「UNIQLO LifeWear Day Tokyo 2022 with Roger Federer」(東京・有明/ハードコート/エキジビジョンマッチ)で行なわれたスペシャルテニスセッションでもプレーを回避している。

 同イベントのトークセッションでは、ツアー復帰時期の見通しについて、「いつになるかはわからない。今は1か月ほどテニスができていない状態」と発言し、「今年の夏頃には現役引退を考えたこともあった」とも明かしていたほどだ。
 
 ワイキキのエキジビジョンでは、マッケンジー・マクドナルド(アメリカ/世界63位)とのシングルスでカムバックを見据えていた錦織だが、残念ながら11月26日に更新された同大会の公式ツイッターを通じて出場辞退を表明。その一方、「プレーヤーズパーティなどを含むすべてのイベントに参加し、試合では解説を行なう」と伝えている。

 なお、錦織の欠場に伴い、代役としてマクドナルドと同郷のジェンソン・ブルックスビー(同48位)が出場することが決定。これを踏まえた上で錦織は、「マッキー(マクドナルド)と試合できなくなったのは残念。ジェンソン(ブルックスビー)が参加してくれてうれしい」とコメントし、「ワイキキで皆さんにお会いできるのを楽しみにしている」と締めくくった。

 プレーしたくてもそれが叶わない日々が続いている錦織。「引退」の文字が頭をよぎってしまうほど、本人もつらい気持ちを抱え続けているのは確かだ。それでも、世界に誇る日本のエースが近いうちに華やかなカムバックを遂げてくれることを、多くのファンが心待ちにしているはずだ。

文●中村光佑

【UNIQLO LifeWear Day Tokyo 2022 with Roger Federer PHOTO】フェデラーと錦織が夢の共演!!

 
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【画像】ワイキキでの復帰叶わず。錦織の欠場を発表した大会公式ツイート