女子テニス元世界4位の伊達公子さんや同8位の杉山愛さんら日本女子テニス界のレジェンド8名が一堂に会し、12月18日に都内でトークセッションが開催された。
参加したのは、元世界ランキング50位以内を経験した女子テニス選手の有志で構成される一般社団法人「Japan Women’s Tennis Top50 Club」(JWT50)のメンバー。その顔ぶれは、前述の伊達さんと杉山さんのほか、浅越しのぶさん(元世界21位)、小畑沙織さん(同39位)、中村藍子さん(同47位)、長塚京子さん(同28位)、森上亜希子さん(同41位)、そして今年9月に現役を引退したばかりの奈良くるみさん(同32位)という錚々たるメンバー。
トークセッションは2部構成で、第1部は「日本テニス界の現在地と未来/世界のトップレベルに返り咲くために」と題して伊達さんと杉山さんが対談。まったく違った環境を歩みながら世界の舞台で開花した2人のジュニア時代や、日本人選手が世界で戦う上で技術以上に必要なこと、さらには現役時代に体験した興味深いエピソードなどが語られた。
また、第2部では「JWT50 Rally for the future-挑戦するチカラを、未来に繋ぐ~ジュニア時代からグローバルにチャレンジすることの意義とは何か?~」をテーマにJWTのメンバーがディスカッションを展開。「世界への第一歩を踏み出した時」のエピソードや「世界で戦ってみた気づいたこと」など、登壇した8名が各々の経験談やテニスに対する熱い思いを語り合った(メンバーの1人である神尾米さんは選手帯同によりこの日は欠席した)。
伊達さんの発案により今年立ち上げられた「JWT50」。そのメンバーが一堂に会してイベントが開かれるのはこれが初めて。「メンバーの協力によってこうしてリアルなイベントが開けたことに感謝しています。今後も少しずつではありますが、日本女子テニス界に必要と思われることを感じながら様々なことを提案していきたいです」とは伊達さん。
また来年からビリー・ジーン・キング・カップ(女子国別対抗戦)の日本代表監督に就任する杉山さんは「現在のJWT50の活動はジュニアがメインではありますが、代表選手とコミュニケーションをとるなかで『現役選手にもなにかできないか』という声も聞きます。まだ相談レベルではありますが、JWT50は女子テニス全体を考えている団体なので、個人的には現役選手レベルとも将来的に連携できればうれしいなと思っています」と語る。
日本女子テニス界の黄金期を支えたJWT50のメンバーたち。団体としては今後、「デジタルメディアによる会員の経験、知識を含む情報発信」や「会員によるメンタリングセッション」、「大会の設置、運営サポート」などをはじめ、メンバーとジュニア選手が直接対話できる場も設けられる予定だ。
取材・文●小松崎弘(スマッシュ編集部)
【PHOTO】世界4位にまで上り詰めた伊達公子のキャリアを写真で振り返り!
参加したのは、元世界ランキング50位以内を経験した女子テニス選手の有志で構成される一般社団法人「Japan Women’s Tennis Top50 Club」(JWT50)のメンバー。その顔ぶれは、前述の伊達さんと杉山さんのほか、浅越しのぶさん(元世界21位)、小畑沙織さん(同39位)、中村藍子さん(同47位)、長塚京子さん(同28位)、森上亜希子さん(同41位)、そして今年9月に現役を引退したばかりの奈良くるみさん(同32位)という錚々たるメンバー。
トークセッションは2部構成で、第1部は「日本テニス界の現在地と未来/世界のトップレベルに返り咲くために」と題して伊達さんと杉山さんが対談。まったく違った環境を歩みながら世界の舞台で開花した2人のジュニア時代や、日本人選手が世界で戦う上で技術以上に必要なこと、さらには現役時代に体験した興味深いエピソードなどが語られた。
また、第2部では「JWT50 Rally for the future-挑戦するチカラを、未来に繋ぐ~ジュニア時代からグローバルにチャレンジすることの意義とは何か?~」をテーマにJWTのメンバーがディスカッションを展開。「世界への第一歩を踏み出した時」のエピソードや「世界で戦ってみた気づいたこと」など、登壇した8名が各々の経験談やテニスに対する熱い思いを語り合った(メンバーの1人である神尾米さんは選手帯同によりこの日は欠席した)。
伊達さんの発案により今年立ち上げられた「JWT50」。そのメンバーが一堂に会してイベントが開かれるのはこれが初めて。「メンバーの協力によってこうしてリアルなイベントが開けたことに感謝しています。今後も少しずつではありますが、日本女子テニス界に必要と思われることを感じながら様々なことを提案していきたいです」とは伊達さん。
また来年からビリー・ジーン・キング・カップ(女子国別対抗戦)の日本代表監督に就任する杉山さんは「現在のJWT50の活動はジュニアがメインではありますが、代表選手とコミュニケーションをとるなかで『現役選手にもなにかできないか』という声も聞きます。まだ相談レベルではありますが、JWT50は女子テニス全体を考えている団体なので、個人的には現役選手レベルとも将来的に連携できればうれしいなと思っています」と語る。
日本女子テニス界の黄金期を支えたJWT50のメンバーたち。団体としては今後、「デジタルメディアによる会員の経験、知識を含む情報発信」や「会員によるメンタリングセッション」、「大会の設置、運営サポート」などをはじめ、メンバーとジュニア選手が直接対話できる場も設けられる予定だ。
取材・文●小松崎弘(スマッシュ編集部)
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