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海外テニス

世界1位の俊英アルカラスは“復帰戦”で白星スタートならず「ベストな状態へ戻すために努力を続ける」<SMASH>

中村光佑

2022.12.18

わずか3ゲームしか奪えず、ルブレフにストレート負けを喫したアルカラス。(C)Getty Images

わずか3ゲームしか奪えず、ルブレフにストレート負けを喫したアルカラス。(C)Getty Images

 現在開催中のエキジビジョンマッチ「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」(12月16日~18日/UAE・アブダビ/ハードコート)は、現地12月17日にシングルス準決勝第2試合が行なわれ、左わき腹のケガで実戦から遠ざかっていた世界王者のカルロス・アルカラス(スペイン)が復帰。アンドレイ・ルブレフ(ロシア/8位)に1-6、2-6のストレートで敗れ、復帰戦を白星で飾ることはできなかった。

 今年9月の全米オープンで悲願のグランドスラム優勝を果たし、キャリア初の年末1位も達成した19歳のアルカラスは、先月初旬に出場した男子テニスツアー「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス・パリ/ハードコート/ATP1000)のシングルス準々決勝で同年齢のホルガー・ルネ(デンマーク/大会時18位/現11位)と対戦した際に左わき腹を負傷。その後の検査で全治6週間と診断されていた。

 アブダビの舞台で約1か月ぶりの試合に臨んだアルカラスは、初戦となった準決勝で前回大会覇者のルブレフと対戦。ブランクの影響から思うようなプレーができずに第1ゲームから3ゲーム連取を許すと、自身は第5ゲームで得たブレークのチャンスを活かせず、そのまま第1セットを落としてしまう。
 
 第2セットに入っても素晴らしいサービスとストロークを繰り出すルブレフに対して、攻撃の糸口をつかめなかったアルカラスは、終始持ち味を発揮できずに準決勝敗退となった。

 それでも19歳のヤングスターは、本来のプレーを取り戻すべく、すでに前を向いているようだ。試合後に更新した自身の公式インスタグラムでは、「ベストな状態へ戻すために努力を続けます!他に方法はありません!さあ行こう!」と綴った。

 なお、敗れたアルカラスは、同日に行なわれた準決勝第1試合でステファノス・チチパス(ギリシャ/4位)に2-6、2-6で敗退したキャスパー・ルード(ノルウェー/3位)との3位決定戦(現地12月18日に実施)に進むこととなった。次戦こそは久々の勝利を期待したいところだ。

文●中村光佑

【PHOTO】史上最年少の1位となった19歳アルカラスの全米オープン2022優勝までの激闘の記録
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