国内テニス

添田新監督がデ杯日本代表を異例の期限前発表。西岡、ダニエルらベストメンバー選出に「隠そうとは考えなかった」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.01.13

日本選手で世界100位以内に位置する2人、西岡良仁(左)とダニエル太郎(右)が対ポーランド戦の代表メンバー入りした。(C)Getty Images

 男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten 2023」ワールドグループ(WG)1部プレーオフの日本対ポーランド戦が、2月4日(土)、5日(日)に兵庫県三木市のブルボンビーンズドームで行なわれる。勝利すれば9月に開催されるWG1部(24年ファイナルズ予選出場を懸けた試合)に進出、敗れるとWG2部に回るという非常に重要な戦いだ。

 日本はこのポーランド戦から添田豪新監督が指揮を執る。その選手エントリーの期限は1月24日だが、添田監督は1月13日にオンラインで記者会見を行ない、期限を待たずに日本代表メンバーを発表した。選ばれたのは以下の5人。

〈日本代表メンバー〉
・西岡良仁(単33位、複443位)
・ダニエル太郎(単95位、複なし)
・綿貫陽介(単138位、複1275位T)
・内田海智(単197位、複170位)
・マクラクラン勉(単なし、複70位)
※ランキングは1月9日付けATPランキング
 
 ランキングで見ると日本人選手のシングルス上位4人、ダブルス上位2人という人選。添田監督は選考理由についてこう説明した。

「ランキング、実力が上の選手から声を掛け、綿貫選手も今すごく勢いがあるので、この3人とマクラクラン選手がチームの核となると思い、まず先に選んだ。内田選手はシングルスのランキングも高いが、ダブルスもマクラクラン選手の次に高いので選んだ」

 早めに発表したのは、ベストメンバーを招聘できた自信からだろう。「もうこちらとしてはオープンにしていい、特にぎりぎりまで隠そうとは考えていなかった。選手たちにもこのタイミングで発表すると伝えてあり、全員で共有している」と添田監督は胸を張る。

 チームの中で柱となるのは、ツアー開幕戦でベスト4入りし、自己最高ランクを33位まで更新している西岡だろう。添田監督は「去年の9月から新しいコーチと試合を回り始め、その取り組みやナショナルセンターでの合宿を見ても、より攻撃的なテニスを目指していると感じた」と好調の理由を分析。「先週のアデレードの大会も全試合見たが、以前よりも攻撃するタイミングが早くなり、それに対戦相手が戸惑っている感じがあった」と語る。
 
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ベストメンバーが揃ったことに選手たちも興奮