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高い軌道でフォアのトップスピンを打つには? 加治遥がそのカギを伝授!【プロが明かすテニス上達法】<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.02.25

ラケット面を真っすぐにしてボールを厚く捉え(4コマ目)、上へのスイングでボールを持ち上げるのが(5~6コマ目)、加治選手が意識しているトップスピンのコツだ。写真:滝川敏之

ラケット面を真っすぐにしてボールを厚く捉え(4コマ目)、上へのスイングでボールを持ち上げるのが(5~6コマ目)、加治選手が意識しているトップスピンのコツだ。写真:滝川敏之

 プロテニス選手は、高度なショットをいとも簡単に叩き込む。なぜあんなボールが打てるのか? その秘訣をプロ本人に明かしてもらうシリーズ。今回は日本ランキング12位の加治遥選手がフォアハンドについて語ってくれた。

  *  *  *

 最近(※2020年の取材時)はトップスピンをかけて押し込むことを意識して、フォアハンドの練習をしています。私はボールの軌道が思っているよりも低くなりやすいんです。グリップは結構厚めなので、少し軌道を上げて、うまくスピンで相手を下げられるようにしたいと思っています。

 もちろん低い軌道の強打をやめてしまったわけではなく、最終的には前に入って、フォアで逆クロスなどを狙って叩きにいきますが、その“ベースを膨らませたい”ということです。私のバックハンドは結構フラット系なので、フォアとバックで差ができればいいなという意図もあります。

 フォアの軌道を高くするために技術的に意識しているのは、面を真っすぐにして、ボールに厚く当てることです。どうしてもトップスピンをかけようとすると、こする動作が無意識に出て、面が伏せ気味に入ってしまいやすい。そうではなくて、まず真っすぐ当てたところから、スイングでスピンをかけるようにしています。
 
 あと、私は打つ前にラケットヘッドが落ちすぎる傾向があるんですが、そうすると余計に面がかぶりやすくなります。ラケットヘッドは振り出せば勝手に落ちるものなので、自分で意図的に落とさないように気を付けていますね。

 ボールの高さに合わせてなるべく真っすぐ面をぶつけ、厚く当てた上で、ちゃんとスイングスピードを出して持ち上げることが大切です。

【プロフィール】加治遥/かじはるか
1994年9月25日、岡山県生まれ。165cm、55kg、右利き。園田学園女子大学を卒業後、プロ転向。パワフルなショットとオールラウンドな攻めを武器に、全日本選手権ベスト4、ITFツアー単6勝・複6勝などの実績を持つ。WTAランキング最高S283位、D131位。島津製作所所属。

構成●スマッシュ編集部
取材協力●UTRプロマッチ
※『スマッシュ』2020年11月号より再編集

【連続写真】高い軌道で打った加治遥のフォアハンドトップスピン『30コマの超分解写真』
 

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