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レッスン

【テニスルール虎の巻】会話しなければ試合中にスマートフォンを操作してもいいのか?<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.03.02

チェンジエンドの際にベンチでスマホを操作するのは果たしてルール的に大丈夫なのか…。(C)Getty Images

チェンジエンドの際にベンチでスマホを操作するのは果たしてルール的に大丈夫なのか…。(C)Getty Images

 多くのアマチュアは自分自身でゲームの判定を下す「セルフジャッジ」でテニスの試合をしています。「自分で判定するなら簡単」と思うかもしれませんが、それは大間違い。いい加減な判定によってトラブルを起こすことが多々あるからです。
  
 そうしたトラブルなしで試合を楽しむには、とにかくルールに詳しくなることが大切です。そこで元プロ選手で現在公認審判員も務める岡川恵美子氏にケース別でルールについて解説してもらいました。

 今回はスマートフォンの取り扱いについてです。今や生活必需品ともいえるスマホですが、試合中であってもベンチにいる時ならば使っていいのでしょうか?

   ◆      ◆     ◆  

 ルールブックでは「プレーヤーが、携帯電話、CDプレーヤーなどを試合中に使用することはできない」となっています。なので、スマートフォンをいじることはできません。

 また、バッグ内にスマホをしまっていたとしても、呼び出し音が外まで聞こえてくるような場合はプレーの妨げにもなるのでマナーモードに切り替えるか、すぐに電源を切るようにしましょう(本来は事前にそうしておくべきですが)。

 最近はスマートウォッチの普及が進んでいます。通常の腕時計感覚で身に付けている人も多くいるので、審判もつい見落としがちですが、スマートウォッチも会話やメールのやりとりができるのでコーチング(試合中にアドバイスを送る)が可能になります。したがって、試合中に着用することはできません。
 
 一方、電子機器ではないノートや本をコートに持ち込むことはできます。例えば試合前からバッグに入れておき、それを試合中に読んだり、気になったことを自分でメモしたりするのは、ルール違反になりません。プロ選手の中にもピンチの時や精神的に落ち着きたい時などにメモを取り出して読むという人はいます。

 ただし試合中にコーチや第三者からノートや本を受け取ることはできません。なぜなら、コーチングにつながるからです。ご注意ください。

解説●岡川恵美子
17歳で全日本選手権を制覇して日本初の高校生プロとなる。グランドスラム(四大大会)では、全豪オープン3回戦進出を始め、全仏オープンやウインブルドンの本戦に出場。現在はベテラン大会に挑戦しながら、ITF国際審判員、JTA公認審判員も務める。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2021年5月号より抜粋・再編集

【画像】「その判定、ちょっと待った!」試合で見かけるトップ選手と審判の熱いやりとり

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