テニスボールはラケットを使って打ちます。けれどもボールと直接触れるのは、ラケットフレームに張られている「ストリング(糸)」です。そのため自分のラケットに張られているストリングのことを知ることは、テニスの出来を左右するとても大切なことなのです。
知っているようで、あまり知られていないストリングのこと。そこでストリングやラケットに関する素朴な疑問をプロのストリンガー(ストリングを張る人)にぶつけてみました。
今回のテーマは「これからテニスを始めたい中学生のラケット」についてです。
小学6年生の息子さんが中学進学を機にテニスを始めたいと言います。テニス経験のある母親は「最初は私の使っていたお古のラケットを」と考えるそうですが、こんケースではどのような点に注意すればよいのでしょうか…。プロストリンガーに訊きました。
◆ ◆ ◆
まずラケットですが、面の大きすぎるもの(110平方インチ以上)や重すぎるもの(315グラムなど)を中学生が最初に使うのは避けるべきです。
面が大きすぎるとボールが飛びすぎるため、飛ばないような縮こまった癖のあるスイングが身に付きやすいからです。また、重すぎるラケットは成長期の身体に負担が掛かるためケガを頻発させる恐れがあります。
身体の大きさに合わせて、面の大きさは98~108平方インチ、重さは250~300グラムの範囲を目安にしてください。
次にストリングに関してですが、これからテニスを始める場合は、ナイロンストリングの中でもスタンダードなモノストリングがお薦めです。最初に張ったセッティングが、今後の基準になるので、自分の得意や不得意がわかるまでは、スピンがすごくかかるストリングなど、特別な機能を備えたストリングや極端なセッティングは控えるべきです。
テニスの経験を積んでいくなかで自分の好みが出てきたら、信頼できるストリンガーと相談しながら、自分に合ったスタイルを確立していきましょう。
中学生は身長が急激に伸びる第二次発育急進期に入ります。身体がどんどん大きくなりますが、成長期はケガもしやすいので、身体への負担を考慮することも大切です。
まずはスタンダードなセッティングから始めて、成長に合わせて自分なりのセッティングを行なっていくことで、今後の技術向上の促進にも繋がります。
解説:鈴木貴也(テニスサポートセンター)
取材協力●テニスサポートセンター
構成●スマッシュ編集部
※2022年4月号より抜粋・再編集
【PHOTO】ストリング面がたわむ! 3/1000秒の瞬間を捉えたスーパーインパクト集!!
知っているようで、あまり知られていないストリングのこと。そこでストリングやラケットに関する素朴な疑問をプロのストリンガー(ストリングを張る人)にぶつけてみました。
今回のテーマは「これからテニスを始めたい中学生のラケット」についてです。
小学6年生の息子さんが中学進学を機にテニスを始めたいと言います。テニス経験のある母親は「最初は私の使っていたお古のラケットを」と考えるそうですが、こんケースではどのような点に注意すればよいのでしょうか…。プロストリンガーに訊きました。
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まずラケットですが、面の大きすぎるもの(110平方インチ以上)や重すぎるもの(315グラムなど)を中学生が最初に使うのは避けるべきです。
面が大きすぎるとボールが飛びすぎるため、飛ばないような縮こまった癖のあるスイングが身に付きやすいからです。また、重すぎるラケットは成長期の身体に負担が掛かるためケガを頻発させる恐れがあります。
身体の大きさに合わせて、面の大きさは98~108平方インチ、重さは250~300グラムの範囲を目安にしてください。
次にストリングに関してですが、これからテニスを始める場合は、ナイロンストリングの中でもスタンダードなモノストリングがお薦めです。最初に張ったセッティングが、今後の基準になるので、自分の得意や不得意がわかるまでは、スピンがすごくかかるストリングなど、特別な機能を備えたストリングや極端なセッティングは控えるべきです。
テニスの経験を積んでいくなかで自分の好みが出てきたら、信頼できるストリンガーと相談しながら、自分に合ったスタイルを確立していきましょう。
中学生は身長が急激に伸びる第二次発育急進期に入ります。身体がどんどん大きくなりますが、成長期はケガもしやすいので、身体への負担を考慮することも大切です。
まずはスタンダードなセッティングから始めて、成長に合わせて自分なりのセッティングを行なっていくことで、今後の技術向上の促進にも繋がります。
解説:鈴木貴也(テニスサポートセンター)
取材協力●テニスサポートセンター
構成●スマッシュ編集部
※2022年4月号より抜粋・再編集
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