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海外テニス

「幸せならプラスサイズ」壮絶な家庭内暴力を経験した元世界4位が『ボディポジティブ運動』に賛同。虐待傷の写真も公開<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.04.23

かつて世界ランク4位を記録したドキッチは、2014年の全豪OPでダブルスをプレーして以降、ツアーを離れた。(C)Getty images

かつて世界ランク4位を記録したドキッチは、2014年の全豪OPでダブルスをプレーして以降、ツアーを離れた。(C)Getty images

 女子テニス元世界ランク4位で、現在はテニスコメンテーターやインタビュアーを務めているエレナ・ドキッチ(オーストラリア)が、公式インスタグラムを更新し、自身の辛い過去を引き合いに出しつつ、体型と幸福度は全く関連性がないということを発信している。

 最近、SNS上で他人から見た目を批判される『ボディシェイミング』を受けていると明かしていたドキッチさん。今回は、いかなる容姿でもありのままに愛そうという『ボディポジティブ運動』の一環として、プロ選手時代の写真と現在の写真を並べて投稿し、それぞれの幸福度の違いについて言及した。

 彼女は過去に、幼少期から父親のダミール氏による家庭内暴力に晒されていたことを告白していたが、それは選手活動中にも続いており、今回投稿したプロ時代の写真には足に暴行を受けた痕が残っている。

「私は2度も難民になり、いじめられ、15年間暴力に満ちた家庭に住んでいました。6歳の時に初めて殴られ、11歳の時から娼婦や牛と呼ばれ、家から逃げ出さなければなりませんでした。その後、グランドスラムのファイナリストになり、作家、コメンテーター、インタビュアーとして活動することができていますが、一番重要なことは”生き残れた”ことです」
 
 自身の壮絶な過去について綴ったドキッチは、投稿した2枚の写真について「体重とサイズ以外にも様々な変化があります」として、選手時代の写真については「サイズ4(日本のXSサイズ相当)で、痩せてはいましたが死ぬほど恐れていて、スネが腫れているのは一晩中蹴られたから」と明かす。

 対する現在の写真については、「こちらはサイズ16(日本のXXLサイズ相当)の私。すべてを乗り越え、トラウマを癒し、とても健康的です。それぞれの写真の表情がすべてを物語っていると思います」と、サイズが増えたからといって必ずしも不幸になることはないと説明した。

「自分が幸せでいられるならば、いつだってサイズ4よりサイズ16を選ぶでしょう」。そう綴ったドキッチは、最後に「この言葉を残したい」と、自身の体型や容姿に悩むすべての人々へエールを送る。

「美しさとはある一定の大きさであることではなく、美しい心と魂を持つことなのです」

構成●スマッシュ編集部
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