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海外テニス

米入国者のワクチン義務解除でジョコビッチの全米OP出場が可能に!「あの場所にいたい」という願いが通じる<SMASH>

中村光佑

2023.05.03

ジョコビッチが全米オープンに出場すれば、決勝でメドベージェフに敗れた2021年以来となる。4度目の優勝なるか注目だ。(C)Getty Images

ジョコビッチが全米オープンに出場すれば、決勝でメドベージェフに敗れた2021年以来となる。4度目の優勝なるか注目だ。(C)Getty Images

 現地時間5月1日、アメリカ政府は今月11日に同国への渡航者に対する新型コロナウイルスのワクチン接種義務を解除すると正式に発表。この決定を受けて男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、昨年ワクチン未接種を理由に参加を禁じられたテニス四大大会「全米オープン」(8月28日~9月10日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)に出場できる見込みとなった。

 既報の通りグルテンアレルギーを持つことで知られるジョコビッチは「自分の身体にどのような影響を及ぼすのかを心配している」という理由からワクチン接種を拒否し続けている。

 3月初旬にはアメリカ当局に対して例外的な入国許可を求める特別申請を行なったものの残念ながら認められず、2年連続となる春の米国マスターズ2大会(インディアンウェルズとマイアミ)の欠場を余儀なくされた。
 
 3月下旬に応じたアメリカの大手ニュースメディア『CNN』のインタビューでは「ワクチンを打たないと決断したことに後悔はしていない」と話していたジョコビッチだったが、その一方で今夏の全米オープンについては「その時には状況が変わっていてほしい」と本音をこぼしていた。

 さらには「僕は本当に全米でプレーしたい。あの場所にいたい」と過去3度の優勝を誇るニューヨークへの並々ならぬ想いも口にしていたが、約4カ月後にはついにその願いが実現することとなりそうだ。

 やはりジョコビッチのいないグランドスラム(四大大会)はどこか寂しいものがあり、2021年大会以来2年ぶりとなる全米でのプレーを楽しみにしているファンも多いだろう。現在はヒジの故障に苦しんでいるジョコビッチだが、このまま無事に全米に出場し、優勝トロフィーを掲げることができるか? 今シーズンのテニス観戦の楽しみが一つ増えた。

文●中村光佑

【PHOTO】ジョコビッチが最後に出場した2021年全米オープンの男子選手スナップ集
 

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