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海外テニス

加藤未唯が全仏の女子ダブルス失格を不服としてグランドスラムに提訴「判定が覆ったので納得がいきません」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.06.06

加藤が投稿したツイートには、選手たちから「提訴すべきだ」という声が多く寄せられた。(C)Getty Images

加藤が投稿したツイートには、選手たちから「提訴すべきだ」という声が多く寄せられた。(C)Getty Images

 現在開催中のテニス四大大会「全仏オープン」の混合ダブルス準々決勝で勝利し、大会初のベスト4を決めた加藤未唯が、試合後の記者会見に出席。現地6月4日に行なわれた女子ダブルス3回戦で失格となった出来事を不服とし、グランドスラム評議会に提訴したと明かしている。

 現地4日の女子ダブルス3回戦で、第16シードの加藤/アルディラ・スチアディ(日本/インドネシア)は、マリー・ボウズコワ/サラ・ソリベストルモ(チェコ/スペイン)と対戦。第2セット途中で加藤は、落ちていたボールを相手コートに向かって打ったところ、それがボールガールの頭部に直撃してしまい、主審は加藤/スチアディに警告を言い渡す。

 しかし、相手ペアが「ボールガールは泣いている。彼女は血を流している」など異議を唱えると、スーパーバイザー(レフェリー)は当初の警告を覆し、加藤/スチアディに失格処分を下した。

 涙を流しながらコートを後にした加藤は、現地4日夜に自身のツイッター(@miyukato1121)を更新。ボールガールやパートナーのスチアディ、応援してくれているファンへ謝罪の言葉を綴るとともに、失格処分に伴う追加制裁が課されたことを明かした。
 
 混合ダブルス準々決勝後の記者会見で加藤は、「ボールガールに当たったのは事実で、強く当たったと認識されたと思うんですけど、その場でそうじゃないと主張しました。『ビデオを見てくればわかると思う』と言ったんですけど、スーパーバイザーは『ビデオは見ることはできない。(その後、オフィスに呼ばれた時にも)あまり見てないけどアンラッキーだったね』と言われました」と状況を説明している。

 また、加藤のツイートに対し、選手たちから「アピール(提訴)すべきだ」との声が多く上がった点に対しては、「グランドスラムに対しアピールはしました」と即答。「私が警告を言い渡された後、相手は『ボールガールが血を流している』と言っていた。血は出ていないけど、それで審判が下りてきて、判定が覆ったので納得がいきません」と不満を漏らした。

「相手も私のことを見てなかったと思う」と振り返る加藤は、「首、背中に当たったと思うんですけど、ボールガールは胸を押さえていて、スーパーバイザーが来て『頭を痛がっているし、当たったせいでケガをしている』と言われました」とコメント。「(それが)危険ボールだと判断されたので、納得はいっていない状況です」と説明している。

 まだ解決には至っていない加藤の失格問題。この波紋はまだまだ広がっていきそうだ。

構成●スマッシュ編集部

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