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海外テニス

「来年も楽しみ」全仏OP失格処分の加藤未唯がSNSに決意表明!前向きメッセージに喝采の嵐「We love you Miyu」

THE DIGEST編集部

2023.06.13

混合ダブルスで優勝した加藤(左)とブッツ(右)。加藤はSNSを更新し、今大会の想いを綴った。(C)Getty Images

混合ダブルスで優勝した加藤(左)とブッツ(右)。加藤はSNSを更新し、今大会の想いを綴った。(C)Getty Images

 渦中の騒動に揺れた日本人プレーヤーが、ローラン・ギャロスへの想いを綴った。

 現地6月8日に行なわれたテニスの四大大会「全仏オープン」混合ダブルス決勝は、加藤未唯/ティム・プッツ(ドイツ)組が初優勝を果たした。4日の女子ダブルスで思わぬ失格処分を受けた加藤にとって、悲願のグランドスラム制覇だった。

 歴史ある大会で、28歳の日本人プレーヤーが一躍注目を浴びたのは彼女の何気ない行動からだった。女子ダブルス3回戦の第2セット途中、加藤が相手コートに返したボールが、ボールガールの頭部に直撃してしまい、少女を泣かせてしまったのだ。レフェリーはいったん加藤に警告を言い渡し、彼女は少女にも直接謝罪した。

 そして、白熱のゲームは再開。かと思われたが、対戦ペアが主審に食い下がり、「彼女は泣いているじゃない!」「血が出ている。よく見てあげて」と猛抗議。事態は収まらず、スーパーバイザーとレフェリーが協議に加わる展開となり会場は騒然。最終的に加藤は「危険行為による失格」と宣告され、試合終了。さらに、賞金とポイントまで剥奪される厳罰を受けた。

 前代未聞の裁定はテニス関係者だけでなく、世界中に波紋を広げた。現役プレーヤーからも「クレイジーな決断だ」と、あまりに厳しすぎる処罰に同情の声が集まるなか、より非難の声が集まったのは、対戦したマリー・ボウズコワ/サラ・ソリベストルモ(チェコ/スペイン)組だった。彼女たちには痛烈な非難が寄せられ、「恥ずべき振る舞いだ」「スポーツマンシップの欠片もない」など、海外メディアやファンから多くのバッシングを浴び、いまだ止む気配がない。
 
 紆余曲折を経たなかで掴んだグランドスラムのタイトルについて、加藤は自身のツイッターを更新。今大会の想いを次のように記した。

「ローラン・ギャロス。全仏オープンは、私にとって最も大切な大会のひとつであり、パリは今でも大好きな街のひとつです!来年も楽しみにしています」

 英語で書かれた文面の最後にはフランス国旗を添えて、来年に向けた意気込みが力強く込められた。この投稿に、日本や海外のファンは即反応。「We love you Miyu」「シングルスでも頑張って!Go!Miyu!!」「ウィンブルドンも楽しみにしてます」「ティムとアルディラのサポートも素晴らしかった。彼らもあなたの勝利を喜んでくれているはずよ」など、コメント欄は温かい言葉で溢れ返っている。

 無念の涙を一度は流し、前途多難のなかでプレーした加藤を待っていたのは予想もしない大きな歓喜が待っていた。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】加藤未唯がSNSを更新「全仏OPは大切なトーナメント」

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