度重なるケガを克服してきた“不屈の男”として知られるホアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン/元世界ランキング3位)が6月22日、中国で開催されたエキジビション「杭州国際テニスマスターズ大会」に登場。約1年3か月ぶりに観衆の前でプレーを披露した。
試合は男子ダブルスで、デルポトロのパートナーにはカルロス・モヤ(スペイン/元1位)。対戦相手はマラト・サフィン(ロシア/元1位)/ダビド・フェレール(スペイン/元3位)という超豪華な顔ぶれ。デルポトロ以外の3人は現役を退いているものの、見どころ満載のプレーで訪れたファンを魅了。試合はフルセットの末にサフィン/フェレール組が勝利した。
「とても特別な瞬間だった。コートに戻ってスタンドの多くの人たちの前でプレーでき、喜びで胸がいっぱいだ」と感無量のデルポトロ。試合後は自身のSNSを通じて「超一流選手たちのもとで最高の夜」とメッセージも発信している。
2005年のプロデビューから全米オープンも含む22のタイトルを獲得しているデルポトロ。だが、栄光の足跡はケガとの戦いでもあった。2010年の右手首をはじめ、14年から15年にかけては左手首を3度手術し、18年と19年には右ヒザを骨折するなど何度もコートと病院を往復した。そして22年2月に母国で開催された「アルゼンチン・オープン」に主催者推薦で約2年半ぶりにツアーへ出場したが、翌週から再び戦線を離脱していた。
だが、今年に入りトレーニングを再開。その理由は、昨年のサッカーワールドカップで母国アルゼンチンが優勝したから。デルポトロは以前から「アルゼンチンが優勝したら、たとえ1ゲームでもプロとしてプレーする」と公言。トレーニング再開はその公約を果たすためで、今回のエキジビションに参加したのも、復活ロードを進む上での通過点なのかもしれない。
ちなみにデルポトロが復活の舞台に想定しているのは、「全米オープン」(8月28日~9月10日)。数週間前に行なわれた母国のテニス番組の取材では、「100パーセントになるかどうかはわからないけど、少なくとも今年が最後のテニスになるとしたら、全米オープンにしたい。私のキャリアで最後となるテニスのために懸命に努力するつもりだ。準備ができているかどうかは、神が決めるだろう」と語っている。
復活へ向けた大きな一歩を踏み出したデルポトロ。中国のコートで得た感触を糧にしてさらなる高みを目指す。
構成●スマッシュ編集部
【画像】全米OP優勝、リオ五輪銀メダル獲得など輝かしい功績を残したデルポトロのキャリアを厳選ショットで紹介!
試合は男子ダブルスで、デルポトロのパートナーにはカルロス・モヤ(スペイン/元1位)。対戦相手はマラト・サフィン(ロシア/元1位)/ダビド・フェレール(スペイン/元3位)という超豪華な顔ぶれ。デルポトロ以外の3人は現役を退いているものの、見どころ満載のプレーで訪れたファンを魅了。試合はフルセットの末にサフィン/フェレール組が勝利した。
「とても特別な瞬間だった。コートに戻ってスタンドの多くの人たちの前でプレーでき、喜びで胸がいっぱいだ」と感無量のデルポトロ。試合後は自身のSNSを通じて「超一流選手たちのもとで最高の夜」とメッセージも発信している。
2005年のプロデビューから全米オープンも含む22のタイトルを獲得しているデルポトロ。だが、栄光の足跡はケガとの戦いでもあった。2010年の右手首をはじめ、14年から15年にかけては左手首を3度手術し、18年と19年には右ヒザを骨折するなど何度もコートと病院を往復した。そして22年2月に母国で開催された「アルゼンチン・オープン」に主催者推薦で約2年半ぶりにツアーへ出場したが、翌週から再び戦線を離脱していた。
だが、今年に入りトレーニングを再開。その理由は、昨年のサッカーワールドカップで母国アルゼンチンが優勝したから。デルポトロは以前から「アルゼンチンが優勝したら、たとえ1ゲームでもプロとしてプレーする」と公言。トレーニング再開はその公約を果たすためで、今回のエキジビションに参加したのも、復活ロードを進む上での通過点なのかもしれない。
ちなみにデルポトロが復活の舞台に想定しているのは、「全米オープン」(8月28日~9月10日)。数週間前に行なわれた母国のテニス番組の取材では、「100パーセントになるかどうかはわからないけど、少なくとも今年が最後のテニスになるとしたら、全米オープンにしたい。私のキャリアで最後となるテニスのために懸命に努力するつもりだ。準備ができているかどうかは、神が決めるだろう」と語っている。
復活へ向けた大きな一歩を踏み出したデルポトロ。中国のコートで得た感触を糧にしてさらなる高みを目指す。
構成●スマッシュ編集部
【画像】全米OP優勝、リオ五輪銀メダル獲得など輝かしい功績を残したデルポトロのキャリアを厳選ショットで紹介!