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海外テニス

「5分後に泣き止んでいればよかったと言われた」全仏失格騒動、加藤未唯が一部始終を告白。対戦相手からのメッセージも明かす

THE DIGEST編集部

2023.06.23

全仏オープンの女子ダブルスで失格処分を受けた加藤。専門メディアのインタビューで審判らの発言を明かしている。(C)REUTERS/AFLO

全仏オープンの女子ダブルスで失格処分を受けた加藤。専門メディアのインタビューで審判らの発言を明かしている。(C)REUTERS/AFLO

 テニスの四大大会「全仏オープンテニス」女子ダブルスで加藤未唯/アルディラ・スチアディ(インドネシア)組が失格処分を受けた問題で現地6月22日、テニス専門メディア『CLAY』は当事者である加藤にインタビューを行ない、問題となった場面について何があったのか、彼女の主張を掲載している。
 
 騒動の発端は女子ダブルス3回戦での加藤の何気ない行動からだった。第2セット途中、相手コートに向けて加藤が返した球が、ボールガールの頭部に直撃してしまい、少女を泣かせてしまう。主審はいったん加藤に警告を言い渡したが、対戦相手のマリー・ボウズコワ/サラ・ソリベストルモ(チェコ/スペイン)組が食い下がり、「彼女は泣いているじゃない!」「血が出ている。よく見てあげて」などと猛抗議。スーパーバイザーまでが協議に加わる展開となった末に裁定は覆り、加藤組に失格処分が言い渡された。

 加藤は『CLAY』のインタビューの中で、「相手にサーブを打たせるために、ボールをボールキッズにパスしただけです」と問題の発端となった行動について説明すると、ボールがボールガールに直撃した時の様子を振り返り、「審判とスーパーバイザーが私に話しかけて、『ボールキッズが少年だったら大丈夫だっただろう』と言いました。また、少女が15分以上泣き続けたので決断を下さなければならなかった、5分後に泣き止んでいればすべては大丈夫だっただろう、とも説明していました。『ボールが彼女の足や腕に当たったとしていたとしても問題なかったが、首に当たったので決断しなければならなかった』とも言われました」と審判とのやりとりについて明かしている。

 また加藤は失格後の心情について「ロッカールームで数時間過ごしました。ソーシャルメディアもチェックしたくなかったし、誰とも話したくなかった」と精神的に辛い時間を過ごしたことを明かし、「ドーピング検査に行かなければならなかったので、一人でそこで待っていました」と振り返っている。
 
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