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海外テニス

錦織圭、復帰2大会目はフルセットの末に元世界53位クドラに敗れる!<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.07.07

初戦から「いいテニスができている」と口にしていた錦織だったが、この日はツアーレベルの元53位クドラに競り負けた(写真は2021年)。(C)Getty Images

初戦から「いいテニスができている」と口にしていた錦織だったが、この日はツアーレベルの元53位クドラに競り負けた(写真は2021年)。(C)Getty Images

 度重なるケガを克服して約1年8か月ぶりに戦線に戻ってきた錦織圭(世界ランキング501位)が、復帰2大会目となる下部大会の「クランブルック・テニス・クラシック」(7月3日~9日/アメリカ・ミシガン/ハードコート/ATPチャレンジャー75)に登場。現地6日に実施されたシングルス2回戦で地元アメリカのデニス・クドラ(同180位)と対戦し、4-6、6-3、3ー6のフルセットの末に敗れた。

 両者は過去2度対戦していずれも錦織が勝利しているが、3度目の対決となったこの日は第1ゲームでいきなりサービスゲームを落とす苦しい立ち上がり。錦織は続く第2ゲームでブレークバックに成功するも、サービスがポイントにつながらず第5ゲームでは再びブレークを許す。

 自己最高53位をマークするクドラは、これまでの相手とは違いミスの少ないツアーレベルの選手。錦織はクドラのフラット系のショットをベースにする早い展開に手を焼き、ペースをつかめずに4-6で第1セットを失う。

 錦織のサービスで始まった第2セット。立ち上がりは互いにサービスをキープするが、第4ゲームでは錦織が高精度のリターンを連発してブレークに成功。受け身に回っていた第1セットとは打って変わり、相手のボールを巧みに利用しながらポイントを重ねる錦織らしいクレバーなプレーが見られるようになりポイントも先行。6-3でクドラを振り切ってセットを奪い返す。
 
 迎えたファイナルセット。錦織は相手の甘いボールを見逃さず攻撃につなげ第3ゲームでブレークを奪うも、続く第4ゲームではリスクを負っても際どいコースを突いてくる果敢な相手にブレークバックを許す。取って取られる展開のなか、錦織は第6ゲームでもサービスゲームを失い2-4と離される。

 スコア2-5で迎えた第8ゲームでは2度のマッチポイントを凌いでサービスをキープした錦織だっがが、試合の流れは引き寄せられず。第9ゲームでは一時デュースに持ち込むもののクドラのサービスをブレークできず、3-6で敗退が決まった。

 試合終盤でややトーンダウンした印象の錦織。だが「気持ち的にはゆっくりと徐々に(調子を)上げていきたい」と試合前に語っていただけに、この日の敗戦も想定内かもしれない。翌週10日から始まる「シカゴ・メンズ・チャレンジャー」(アメリカ・シカゴ/ハードコート/ATPチャレンジャー75)での巻き返しに期待したい。

 なお、錦織に勝利したクドラは次なる準々決勝で、ミハエル・ククシュキン(カザフスタン/同262位)と対戦する。

構成●スマッシュ編集部 

【連続写真】スイング中に時間のズレを調節する、錦織圭のジャックナイフ
 

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