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海外テニス

「素晴らしい瞬間でした」グランドスラム決勝で3連敗のジャバーが、キャサリン皇太子妃から受けた励ましの言葉を明かす<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.07.16

昨年に続きウインブルドン決勝で涙を呑んだジャバー(右)。今年もキャサリン皇太子妃(左)から温かい励ましを受けた。(C)Getty images

昨年に続きウインブルドン決勝で涙を呑んだジャバー(右)。今年もキャサリン皇太子妃(左)から温かい励ましを受けた。(C)Getty images

 テニス四大大会「ウインブルドン」(7月3日~16日/イギリス・ロンドン/芝コート)は現地7月15日に女子シングルス決勝を実施。第6シードで世界ランキング6位のオンス・ジャバー(チュニジア/28歳)は、ノーシードで同42位のマルケタ・ボンドルソワ(チェコ/24歳)に4-6、4-6のストレートで敗れ、準優勝に終わった。

 ジャバーにとっては昨年のウインブルドン、そして全米オープンと、グランドスラム3度目の決勝の舞台だったが、悲願の初優勝は今回もお預けとなった。試合後のセレモニーで打ちひしがれた様子のジャバーは、「とても厳しい試合だったから、話すのは難しいわ」としながらもコメントを絞り出した。

「これは私のキャリアの中で最もつらい敗戦です。グランドスラムの決勝で負けるのは今回が3度目ね。よくわからないわ。自分ではすべてが正しいと思っていたの。でも、また去年と同じようなことが起きてしまったわ」
 
 試合後には、涙を流すジャバーをキャサリン皇太子妃がハグをしながら慰める様子が印象的だった。この時どのような言葉を交わしたのか会見で問われたジャバーは、「彼女が私にハグをしたいのかはわからなかったけど、私から彼女に『ハグはいつでも大歓迎です』と言ったの」と明かした。

 また、「彼女は、強くなってグランドスラムで優勝して、ウインブルドンでも優勝してほしいと言ってくれたわ。素晴らしい瞬間だったし、彼女はいつも私に親切にしてくれるの」と励ましの言葉を受け取ったという。

 タフな敗戦ながらも、「落ち込んでいても仕方がない。ポジティブに頑張るわ」と気丈に前を向くジャバー。「間違いなく今回の決勝、去年の(ウインブルドンの)決勝、そして全米オープンの決勝は、私に決勝での勝ち方を教えてくれているはず」と、すでに次のグランドスラム決勝へ照準を合わせている。来月の全米オープンに向けて、このまま調子を上げていってほしい。

構成●スマッシュ編集部

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