現地時間7月28日、海外メディア『UBITENNIS』は、チェコの警察が7月31日に開幕する女子テニスツアー「プラハ・オープン」(チェコ・プラハ/ハードコート/WTA250)にエントリーしていた匿名のロシア人選手に出場禁止を通告したと報道。また同大会への参戦を予定していたその他のロシア及びベラルーシ国籍の選手についても「締め出しが決行される見込みだ」と伝えている。
同メディアによると、来週開催されるプラハ・オープンには、数多くのロシア・ベラルーシ人選手がプレーすることになっていた。
ところが同大会の出場者が確定した後にチェコ政府が「ウクライナ侵攻が未だに続いていることを踏まえ、チェコ国内で行なわれるスポーツの大会に、ロシアとベラルーシのアスリートが参加することを禁じる」と正式に発表。冒頭で述べた匿名のロシア人選手はプラハ・オープン参戦に向けて一度は入国が認められたにもかかわらず、チェコ政府の決議を受けて同大会への出場禁止及び出国を余儀なくされたという。
その後同大会のトーナメントディレクターを務めるミロスラフ・マリー氏は一連の報道について「彼女(匿名のロシア人選手)はロシアのパスポートを持ってチェコ共和国に到着した最初の参加者だった」との声明を発表。「大会運営側は州当局の現在の立場を全面的に尊重しています。この状況では、ロシアまたはベラルーシの国籍を持つ選手がトーナメントに参加することは期待していません。実際に2国の選手は今年のプラハ・オープンには出場しない予定です」とも述べた。
テニス界でも様々な軋轢を生んでいるロシアのウクライナ侵攻。以前のような平穏な日々が戻ってくるのはまだまだ先になりそうだ。
文●中村光佑
【画像】ウインブルドン2023を戦うベラルーシのアザレンカほか、世界の女子トップ選手
同メディアによると、来週開催されるプラハ・オープンには、数多くのロシア・ベラルーシ人選手がプレーすることになっていた。
ところが同大会の出場者が確定した後にチェコ政府が「ウクライナ侵攻が未だに続いていることを踏まえ、チェコ国内で行なわれるスポーツの大会に、ロシアとベラルーシのアスリートが参加することを禁じる」と正式に発表。冒頭で述べた匿名のロシア人選手はプラハ・オープン参戦に向けて一度は入国が認められたにもかかわらず、チェコ政府の決議を受けて同大会への出場禁止及び出国を余儀なくされたという。
その後同大会のトーナメントディレクターを務めるミロスラフ・マリー氏は一連の報道について「彼女(匿名のロシア人選手)はロシアのパスポートを持ってチェコ共和国に到着した最初の参加者だった」との声明を発表。「大会運営側は州当局の現在の立場を全面的に尊重しています。この状況では、ロシアまたはベラルーシの国籍を持つ選手がトーナメントに参加することは期待していません。実際に2国の選手は今年のプラハ・オープンには出場しない予定です」とも述べた。
テニス界でも様々な軋轢を生んでいるロシアのウクライナ侵攻。以前のような平穏な日々が戻ってくるのはまだまだ先になりそうだ。
文●中村光佑
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