男子テニス界のホープ、20歳のホルガー・ルネ(デンマーク/世界ランク4位)がノルウェーのニュースメディア『TV2』のインタビューに回答。腰痛の影響で思うようなプレーができない現状について語り、今後数週間はトーナメントの出場を見送る可能性も示唆した。
今シーズンはモンテカルロとローマのマスターズ2大会で準優勝し、ローマではノバク・ジョコビッチ(セルビア/現1位)を破る金星を挙げるなど素晴らしい活躍を見せていたルネ。ところが7月のウインブルドン準々決勝で同年齢のライバル、カルロス・アルカラス(スペイン/現2位)に敗れて以降は全く勝てておらず、先日の全米オープンでもまさかの初戦敗退を喫していた。
さらには現地9月15日に行なわれた男子国別対抗戦「2023デビスカップ ワールドグループ1部」のデンマーク対ブラジルで第1シングルスに出場したルネは、ここでも格下のチアゴ・モンテイロ(116位)に7-6(4)、6-7(5)、2-6の逆転負け。現在は公式戦で7連敗中と絶不調に陥っている。
ルネはこのところ悩まされている腰痛が予想以上に深刻だと明かす。今回のインタビューでは最近のコンディションについて「クレーシーズン中に、脊椎の第5腰椎の神経が圧迫されていることがわかり、状況はあまり良くない」と告白。「自分が望むレベルでプレーできないと感じている。たとえ100%の力を出したいと思っていても、サービスで(続けて)同じスピードを出すことも、フリーポイントを獲得することもできない」と苦悩を語った。
またルネの母親でマネージャーも務めるアネク・ルネさんも先日『TV2』の取材に書面で回答し、「彼が抱えている腰のケガは大量の鎮痛剤を使っても効果がなかった。サービスで腕を上げるたびに痛みを感じている」と息子の状態を説明。続けてアネクさんは、全米終了後に名将パトリック・ムラトグル氏(フランス)との契約を解消したルネが現在、メインコーチのラース・クリステンセン氏と共に「(いち早く)腰の問題に対処できるようサービスの修正を行なっている」とのコメントを残した。
ただ当のルネはそこまで焦りはない様子だ。「今後はいくつかの大会を欠場する可能性もある。月曜日(18日)には検査を受ける予定だ」とした上でこう続けた。
「今、自分の身体をコントロールしなければならないという事実を知り、また新たな経験が得られたと思う。適切な形でサービスを打てるよう、腰をコントロールする必要がある。中途半端な状態でツアーには戻らない。できるだけ早く治したいけど、100%治るまでは、どれだけ時間がかかっても構わない」
なおルネはすでにチーム・ヨーロッパとしてエントリーしていた男子団体戦「レーバー・カップ」(9月22日~24日/カナダ・バンクーバー/ハードコート)も欠場を発表。代わりに世界25位のアレハンドロ・ダビドビッチフォキナ(スペイン)が初出場することとなった。
文●中村光佑
【PHOTO】ルネをはじめウインブルドン2023で熱戦を繰り広げた男子選手たちの厳選写真!
【関連記事】名将ムラトグル氏が世界4位ルネとの師弟関係を再び解消「全ての物語は終わりを迎えなければならない」<SMASH>
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今シーズンはモンテカルロとローマのマスターズ2大会で準優勝し、ローマではノバク・ジョコビッチ(セルビア/現1位)を破る金星を挙げるなど素晴らしい活躍を見せていたルネ。ところが7月のウインブルドン準々決勝で同年齢のライバル、カルロス・アルカラス(スペイン/現2位)に敗れて以降は全く勝てておらず、先日の全米オープンでもまさかの初戦敗退を喫していた。
さらには現地9月15日に行なわれた男子国別対抗戦「2023デビスカップ ワールドグループ1部」のデンマーク対ブラジルで第1シングルスに出場したルネは、ここでも格下のチアゴ・モンテイロ(116位)に7-6(4)、6-7(5)、2-6の逆転負け。現在は公式戦で7連敗中と絶不調に陥っている。
ルネはこのところ悩まされている腰痛が予想以上に深刻だと明かす。今回のインタビューでは最近のコンディションについて「クレーシーズン中に、脊椎の第5腰椎の神経が圧迫されていることがわかり、状況はあまり良くない」と告白。「自分が望むレベルでプレーできないと感じている。たとえ100%の力を出したいと思っていても、サービスで(続けて)同じスピードを出すことも、フリーポイントを獲得することもできない」と苦悩を語った。
またルネの母親でマネージャーも務めるアネク・ルネさんも先日『TV2』の取材に書面で回答し、「彼が抱えている腰のケガは大量の鎮痛剤を使っても効果がなかった。サービスで腕を上げるたびに痛みを感じている」と息子の状態を説明。続けてアネクさんは、全米終了後に名将パトリック・ムラトグル氏(フランス)との契約を解消したルネが現在、メインコーチのラース・クリステンセン氏と共に「(いち早く)腰の問題に対処できるようサービスの修正を行なっている」とのコメントを残した。
ただ当のルネはそこまで焦りはない様子だ。「今後はいくつかの大会を欠場する可能性もある。月曜日(18日)には検査を受ける予定だ」とした上でこう続けた。
「今、自分の身体をコントロールしなければならないという事実を知り、また新たな経験が得られたと思う。適切な形でサービスを打てるよう、腰をコントロールする必要がある。中途半端な状態でツアーには戻らない。できるだけ早く治したいけど、100%治るまでは、どれだけ時間がかかっても構わない」
なおルネはすでにチーム・ヨーロッパとしてエントリーしていた男子団体戦「レーバー・カップ」(9月22日~24日/カナダ・バンクーバー/ハードコート)も欠場を発表。代わりに世界25位のアレハンドロ・ダビドビッチフォキナ(スペイン)が初出場することとなった。
文●中村光佑
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