今年１月の全豪オープンで左股関節を負傷し、現在もツアー離脱が続いている男子テニス元世界ランキング１位のラファエル・ナダル（スペイン／現240位）。５月に過去14度の優勝を誇る四大大会「全仏オープン」の欠場を表明した際には来シーズン限りでの現役引退も示唆し、テニスファンの間で衝撃が広がったのは記憶に新しい。

　とはいえまだ正式に引退を発表したわけではなく、それどころか今年中のツアー復帰にも意欲を示しており、つい最近まではデビスカップでのカムバックを想定。その後、スペインがグループステージで敗退したため参戦の可能性は消滅したが、この先も現役でプレーし続けることを諦めていない様子もうかがえる。

　そんなナダルの新たな練習動画がスペインメディア『Punto de Break』で公開された。動画は同メディアの編集長を務めるホセ・モロン氏が現地10月4日に自身のX（旧ツイッター／@jmgmoron）を通じて投稿した映像で、そこにはハードコートでナダルが元気よくラケットを振る姿が収められている。フォアハンドを打つ際にはあのうめき声も発しており、ケガの回復は順調に進んでいるようだ。
  　モロン氏は同投稿に「ラファエル・ナダルがハードコートで一定の強度を保ちながら練習しているところを映像で公開した。彼のカムバックは近づいている」とのコメントを綴っている。

　とはいえ、近年のナダルは繰り返される故障に悩まされているのも事実。それだけに焦りは禁物である。鉄人ナダルが再び公式戦のコートに立つその日まで、じっくりと経過を見守っていきたいところだ。

文●中村光佑

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