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海外テニス

「ジョコビッチこそ史上最高の選手。議論の余地はない」フェレーロ氏がGOAT論争に持論<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.11.19

36歳と言う年齢を感じさせないプレーで、全盛期と変わらぬ強さを発揮し続ける絶対王者ジョコビッチ。(C)Getty images

36歳と言う年齢を感じさせないプレーで、全盛期と変わらぬ強さを発揮し続ける絶対王者ジョコビッチ。(C)Getty images

 先日、史上最多となるキャリア8度目の年間ランキング1位を確定させたノバク・ジョコビッチ(セルビア)について、元世界1位のフアン・カルロス・フェレーロ氏が「彼こそがGOAT(Great Of All Time)である」と語っている。

 男子テニス世界ランク2位のカルロス・アルカラス(スペイン/20歳)のコーチを務めるフェレーロ氏は、最近の母国ニュースメディア『Marca』のインタビューで、史上最強の選手を問うGOAT論争について、「ジョコビッチの戦績を見れば、議論の余地はない」と断言した。

 今季、これまで積み重ねてきた輝かしい功績に3つのグランドスラム(四大大会)タイトルを追加し、メジャー24勝としたジョコビッチ。ロジャー・フェデラー氏(20勝)やラファエル・ナダル(22勝)といった、GOATの称号を争うライバルたちとの差をさらに広げた。

 また、グランドスラムに次ぐグレードのATPマスターズにおいても、11月のパリ大会で記念すべき40勝目を挙げ、フェデラーの28勝、ナダルの36勝を大きく上回っている。

 フェレーロ氏はこのような数字の面をピックアップしつつ、「テニスファンの多くはラファ(ナダル)やフェデラーが好きかもしれないけれど、史上最高は間違いなくノバク(ジョコビッチ)だ」とコメント。また、36歳という年齢を感じさせない戦いぶりについて、コート外でのテニスへの比類なき献身を指摘した。
 
「彼はテニスで最高レベルを発揮するためだけに生きているようなものだ。食事や休息まで細かく管理している。真に優れた選手になるためには、こういった面でも非常に秀でている必要がある」

「最近は、トレーニングやプロとしての仕事と並行して生活を送り、テニスのためだけに十分な時間を費やすというのはとても難しい。その点において、ジョコビッチは最高の人間なんだ」

 昨年フェデラーが引退し、ナダルも来シーズンの引退を示唆しているが、ジョコビッチにはそういった兆候が見られないどころか、いまだに絶対王者として君臨している。これがテニスへの究極の献身がなせる業なのだろうか。

構成●スマッシュ編集部

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