海外テニス

全豪OPワイルドカードで出場のウォズニアッキが来季に向けて意気込みを語る「大きな自信を持っている」<SMASH>

中村光佑

2023.12.11

8月に現役復帰を果たし、全米OPではベスト16に進出したウォズニアッキ。来年1月開催の全豪OPでの活躍にも期待だ。<SMASH>

 来年1月に開催されるシーズン最初の四大大会「全豪オープン」(1月14日~28日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート)に本戦ワイルドカード(主催者推薦)で出場する女子テニス元世界ランク1位のキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク/242位/33歳)が、同大会が運営するポッドキャストに出演。そのなかで過去に特別な瞬間を味わったメルボルンへの強い想いを語った。

 シングルスでツアー30勝を挙げるなどトッププレーヤーとして名を馳せたウォズニアッキにとって、全豪は2018年に悲願の四大大会初優勝を成し遂げた思い出の舞台だ。また一時は競技から離れていた彼女が、引退前の最後の大会として選んだのも20年の全豪だった。メルボルンとウォズニアッキにはそれだけ深いつながりがあるというわけだ。

 このほど出演したポッドキャストでウォズニアッキは、初めに引退当時を振り返り、全豪をラストステージに選んだ理由を簡潔にこう説明した。「私にとっては特別な場所。そこではたくさんのサポートを受けているように感じるし、私が初めて四大大会初優勝を達成した場所でもあるからね」
 
 引退から約3年半が経過した今年8月に現役復帰を果たした元女王は、そんな人一倍思い入れの強いメルボルンで再びプレーできることに喜びを隠せない様子だ。カムバックを遂げてからはベスト16に進出した9月の全米オープンを含め、3大会にしか出場していないウォズニアッキだが、33歳となった今でも「自分にはまだテニスに貢献できることがあって、それに対しての情熱もまだ持っていることに気付いた」という。

 その後ウォズニアッキは今後に向けて「私はまだ若いから、最後のチャンスを自分に与えることができると信じている。3つの大会に出場して、自分のゲームが優れていることを確信していて、新しいシーズンに臨むことに大きな自信を持っている。肉体的にもう少し改善していく必要はあるけどね」とコメント。いち早く以前の強さを取り戻すための努力を重ねつつ、自分らしいプレーを見せていきたいと意欲を示した。

 長らく悩まされてきた慢性関節リウマチを乗り越え、母親とテニス選手を両立しながら完全復活を目指すウォズニアッキ。来シーズンはどんなパフォーマンスを見せてくれるのか非常に楽しみだ。

文●中村光佑

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