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高校テニスの名門、柳川高校が低年齢ジュニア育成のアカデミーを創設。小学3年生のホープが所属選手第1号に!<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.12.23

「柳川ACADEMY」創設会見でポーズを取る古賀賢柳川高校理事長(左)と高木咲來選手(右)。新たな試みに注目が集まる。写真提供:Tennis.jp

 高校テニスの名門として知られる柳川高校が、新たに低年齢ジュニア育成のためのアカデミーを立ち上げ、注目を浴びている。

 同校の古賀賢理事長・校長は12月23日に記者会見を開き、「一般社団法人 柳川ACADEMY」の創設を発表。併せて小学校3年生(9歳)の女子、高木咲來(たかきさくら)選手の所属を明らかにした。

 会見で古賀賢理事長は「高い才能や可能性を持つ子どもたちをサポートしたいと考えた際、学校という形を取るのも一つの方法ですが、さらに若い世代であったり、自由度を上げたいと思った時に、別法人を作ってサポートしていくことが必要だと感じました」と、創設の経緯を説明。

 その大きなきっかけとなったのが、高木選手との出会いだったと言う。

「あるメディアに咲來さんが取り上げられた際"テニス王にオレはなる!"と言っていました。私は柳川高校の理事長兼校長として"世界一の学校を作る"ということを目指していましたので、その部分に共感しました。そして実際、彼女のプレーを目にした時に小学校3年生とは思えない才能に一番の衝撃を受けたのです」

 高木選手は今年、3年生ながら九州予選を勝ち抜き全国小学生テニス選手権に出場。さらに全日本ジュニアテニス選手権12歳以下にも、九州チャンピオンとして出場し、初戦突破を果たした逸材だ。
 
 古賀理事長は、「学校は入学した人に対してサポートはできますが、それ以外の選手に何かすることはできません。多様化する現代において、年齢、性別、ジャンルを超えて多岐にわたるサポート、公益性を考えた際に、一般社団法人という形を取ることがふさわしいと考えました」と、今回のアカデミー立ち上げを決意したという。

 具体的に高木選手へは以下の支援が行なわれる。
1:練習環境の提供(柳川高校のコートを使用した練習、インドアコートに設置したAI技術による遠隔フォーム指導)
2:指導環境の提供(国枝慎吾氏のコーチング経験を持つ丸山弘道コーチを予定)
3:遠征費のサポート(具体的には未定)

 高木選手は日本屈指の強豪校、柳川高校で練習できることについて、「(高校生から)強いサーブを受けてみたい。あと、最低でも1時間ひたすら2対1で振り回してもらいたい」と希望に満ちた表情で語る。古賀理事長の「テニスは楽しい?」という問いには「うん、たのしろい!(楽しい+面白い)」と独自の造語で表現し、個性豊かな一面をのぞかせた。

 なお、柳川ACADEMYでは今後テニスだけでなく、他競技や音楽等の芸術においても類似のサポートを考えているとのこと。どんな才能が花開いていくのか、楽しみにしたい。

構成●スマッシュ編集部

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