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海外テニス

【ATPアウォード】ナダルが5度目の戴冠。マリーはカムバック賞、そしてフェデラーは…?

誉田優

2019.12.21

10月に長年の恋人だったシスカさんと結婚式を挙げ、公私ともに充実した1年を送ったナダル。(C)Getty Images

10月に長年の恋人だったシスカさんと結婚式を挙げ、公私ともに充実した1年を送ったナダル。(C)Getty Images

 12月19日(現地時間)、ATPアウォード受賞者が発表された。WTAアウォード同様、選手からの投票で決定される各部門に加え、ファン投票により決定されるファンズ・フェイバリット賞が設けられている。

 ワールドチャンピオンとなったのはラファエル・ナダルだ。全仏オープンでは、前人未到の12回の優勝を成し遂げ、全米オープンではメドべージェフとフルセットの死闘を繰り広げグランドスラム2勝を挙げた。2008年に初受賞以来、10年以上も活躍を続け、これが5度目の受賞となる。10月には長年の恋人シスカ・ペレロさんと結婚式を挙げ、公私ともに充実した1年を送った。

 カムバック賞はイギリスのアンディ・マリ―。全米を2012年に、ウインブルドンを2013、2016年の2回制覇し、イギリス人初の世界1位となったマレーは、今シーズンが始まってすぐの全豪オープン時、記者会見でウインブルドンを最後に引退を考えていると涙ながらに発言をした。2017年から悩まされている股関節の故障が原因だった。しかし、今年1月、人工股関節の手術を受け、6月のクイーンズでダブルスを制して復帰。10月に開催されたヨーロピアン・オープンではシングルスで復活優勝を果たした。
 
 最も成長した選手賞はイタリアのマッテオ・ベレッティーニだ。2015年にプロデビューを飾り、2018年の年間ランキングでは54位であった。今シーズンはツアーで2勝を上げ、全米オープンではベスト4へ進出し、世界ランキング8位までに上昇した成長が認められ、アウォードを勝ち取った。

 同じくイタリア出身の選手で、もう一人、アウォードに輝いた選手がいる。最優秀新人賞を獲得したヤニック・シナーだ。プロ2年目として迎えた今シーズンを551位からスタートさせ、精力的に数々のツアーに挑戦。ワイルドカード枠で出場したネクストジェンファイナルで優勝し、78位でシーズンを終えた。18歳のシナーは、トップ100選手の中で最年少である。シナーはSNSで、「素晴らしい夜をありがとうございました!」と、感謝を伝えた。

 ステファン・エドバーグ・スポーツマンシップ賞は、ラファエル・ナダルに贈られた。2019年のランキング争いを制したナダルは、そのスポーツマンシップが選手らから称えられ、2年連続、通算3度目の受賞に至った。
 

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