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海外テニス

リターン王はナダル、タイブレークに強いフェデラー。錦織がランクインしたのは?【ATPスタッツランキング・リターン部門】

スマッシュ編集部

2019.12.11

リターン力を見せつけたナダル(左)。錦織も上位入り(右)。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

リターン力を見せつけたナダル(左)。錦織も上位入り(右)。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 ATPの公式サイトでは、サービスやリターンに関するスタッツをランキング形式で発表している。すでに2019年ツアーも終了。ここでは、この1年間(過去52週)のリターン関連のスタッツを紹介しよう。

 このカテゴリーではやはりストロークプレーヤーが強い。ナダルとジョコビッチは、相手の1stサービスに対しても3本に1本以上の割合でポイントを獲得。この部門で1、2位を占めた。

  さらにナダルは2ndサービスになると55.9%もポイントをモノにしており(同部門2位)、結果的に相手サービスを35.0%の高確率でブレークしている(同部門1位)。相手サービスを3ゲームに1回以上ブレークしているのは、ツアーの中でナダルだけだ。

 リターン関連では錦織圭も上位に食い込んでいる。対1stサービスポイント獲得率で10位、同2ndサービスでは4位、そしてサービスブレーク率でも4位にランクイン。高いリターン能力と、そこからの類まれな展開力を示していると言えよう。また、西岡良仁も各部門で健闘を見せている。

 もう1つ興味を引かれるデータが、タイブレークの勝率だ。短期決戦のタイブレークでは、流れをつかめば一気に押し切れるため、ランキングほど実力差が反映されにくい。その中でフェデラー、ジョコビッチの75%というタイブレーク勝率はさすがと言うほかない。テニスの力量のみならず、勝負強さや集中力といった部分でも優れていることを証明している。
 
 以下はリターンその他のスタッツランキング。

◆1stサービスに対するリターンのポイント獲得率
【1】R・ナダル=34.9%
【2】N・ジョコビッチ=33.9%
【3】D・シュワルツマン=32.7%
【4】D・ゴファン=32.4%
【5】G・モンフィス=32.4% 
※錦織圭が10位

◆2ndサービスに対するリターンのポイント獲得率
【1】D・シュワルツマン=56.1%
【2】R・ナダル=55.9%
【3】D・メドベージェフ=55.6%
【4】錦織圭=54.6%
【5】A・ルブレフ=54.6% 
※西岡良仁が7位

◆リターンゲーム獲得率(サービスブレーク率)
【1】R・ナダル=35.0%
【2】N・ジョコビッチ=31.8%
【3】D・シュワルツマン=31.0%
【4】錦織圭=28.4%
【5】D・メドベージェフ=28.0% 
※西岡良仁が11位

◆ブレークポイント成功率
【1】N・ジョコビッチ=49.0%
【2】R・カルバレスバエナ=46.8%
【3】R・ナダル=45.0%
【4】N・キリオス=44.8%
【5】C・ルード=44.4% 
※錦織圭が17位

◆タイブレーク勝率
【1】R・フェデラー=75.0%(21勝7敗)
【2】N・ジョコビッチ=75.0%(15勝5敗)
【3】S・チチパス=71.7%
【4】J-W・ツォンガ=71.4%
【5】D・メドベージェフ=69.7%

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構成●スマッシュ編集部

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