元世界４位で日本テニス界のレジェンドである伊達公子氏とヨネックスが、ともに取り組む女子トップジュニア育成プログラム「リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT ～Go for the GRAND SLAM～」の３期生第１回キャンプが12月25日～26日、東京都・有明テニスの森公園インドアコートにて開催された。

　今年９月のオーディションにて選抜されたメンバーのうち、４名が集った第１回キャンプは、まずこのプロジェクトが目指すところをセミナーで伝えるところからスタート。基本テーマの「しぶとく攻撃する！」を軸に、今後何を積み上げていくのか伊達氏と中山芳徳コーチ（日本テニス協会派遣）がレクチャーした。

　そして、川田真琴トレーナー(R-body project)と館崎雅治トレーナー（日本テニス協会派遣）による身体作りに関しては、ホームコートや自宅でもできるシンプルな体幹、アジリティトレーニングから、ウォーターバッグを持ち障害物を通り抜けたり、鬼ごっこのような遊びを取り入れたものなど、バリエーション豊かなトレーニングが実施された。

　１日目は、ボールの打ち分けや、前へ詰める練習、２日目は攻撃的なリターン、ランニングショット等、ジュニアたちが集中して取り組む中、プロジェクトから浅越しのぶ氏、石井弥起氏、近藤大生コーチ、日本テニス協会から植田実氏、土橋登志久氏、手塚玲美コーチが、球出しやアドバイスを積極的に行なった。また、ヒッティング要員として、山梨学院大学から２名の学生が加わり、ドリル練習も充実したものとなった。
  　１日目の練習後には、今後選手たちが目指す方向性として、グランドスラムジュニア出場へ向けたパスウェイのセミナーが開かれ、今後の大会出場において、目指すべきランキングと、ポイント獲得についての講義もあった。

　さらに25日はクリスマスということで、夕食後に伊達氏のアイデアからサプライズパーティーが行なわれ、用意されたケーキとクリスマスプレゼントにジュニアたちは顔を綻ばせた。

　初回のキャンプを終え、伊達氏は「すごくクオリティーの高い練習ができました。石井心菜が前期から継続しているというところもあり、雰囲気的には１回目と感じさせない空気感でできていたと思います。その中でもジュニアたちは、色々なことをもっと吸収したいという姿勢を感じることができました」と語った。

　第２回のキャンプは、２月17日（土）～21日(水)にかけて沖縄で行なう予定。選手たちには伊達氏から「沖縄は覚悟しておいてね！」と言葉をかけられ、第１回キャンプは無事終了した。グランドスラムジュニア出場へ向けて始動した３期生たちが、どのような成長を見せてくれるのか注目したい。

「リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT ～Go for the GRAND SLAM～」
３期生第1回キャンプ
参加選手：上村睦実、石井心菜、北岡美空、藤井小夏
講師：伊達公子、浅越しのぶ、石井弥起、近藤大生、川田真琴(R-body project)
公益財団法人日本テニス協会から植田実、土橋登志久、中山芳徳、手塚玲美、館崎雅治
（敬称略）

構成●スマッシュ編集部

【画像】「リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT ～Go for the GRAND SLAM～」ジュニアたちが成長するキャンプの様子

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