男子テニスツアーの「ASBクラシック」(1月8日~13日/ニュージーランド・オークランド/ハードコート/ATP250)は現地13日に最終日を迎え、男子シングルス決勝にダニエル太郎(世界ランキング74位)が登場。予選勝ち上がりのアレハンドロ・タビロ(チリ/82位)と対戦したが、2-6、5-7で敗れ、ツアー2勝目はならなかった。
30歳のダニエルは2018年イスタンブール(クレー/ATP250)でツアー初タイトルを挙げて以来、今回がキャリア2度目の決勝進出。2回戦で第8シードのマックス・パーセル(オーストラリア/45位)に6-2、6-4で快勝したダニエルは、準決勝では第1シードのベン・シェルトン(アメリカ/16位)を相手に3度目の対戦で7-5、7-6(9)と初勝利を挙げるなど、シード勢を倒して勝ち上がってきた。
対するタビロは予選を突破し、本戦準決勝では19歳の新星、第6シードのアルテュール・フィス(フランス/35位)にストレート勝ち。初タイトルを目指してキャリア2度目の決勝にコマを進めた。ダニエルとタビロは今回が初対戦だ。
試合はタビロがサウスポーから繰り出すサービスで優位を築いた。第1セットだけで5本のサービスエースを奪い、1stサービスの確率も77%と高く、危なげなくキープを続ける。一方のダニエルは1stサービスの確率が52%で、2ndになると13本中2本しかポイントを奪えず、サービスキープに苦しむ。第6、第8ゲームでブレークを許し、2-6で第1セットを落とした。
第2セットはダニエルが奮起。第1、第3、第5ゲームの相手サービスでブレークポイントを握り、ここを取れば…という場面を何度も作った。しかしその都度タビロがセーブ。タビロの1stサービスの確率は55%と落ちたが、それでも5本のサービスエースを重ね、強力なフォアハンドもよく決まって流れを手放さなかった。サービスが復調したダニエルも、このセットはブレークポイントを許すことなく5-5までキープを続けたが、5-6で迎えた第12ゲームをラブゲームでダウンし、万事休した。試合時間は1時間36分。
ツアー初優勝のタビロは、「2年前にもコルドバで決勝に進み、そこから調子を上げていたんだけど、腕を軽くストレス骨折してその年は中断。去年はケガが多かった」と過去の苦労を振り返り、「今は正直、非現実的な気分だよ。とてもうれしいし、とても感慨深い」と心境を語った。
残念ながらツアー2勝目はならなかったダニエル。とはいえ今大会は当初、予選から出場するはずだったのが、本戦に欠場者が出て繰り上がった経緯がある。そこからの準優勝は上々の結果と言ってよかろう。
「悔しいけど成長したのを感じれた1週間でした。去年の結果(※予選1回戦負け)や精神的にいた場所と違うのを振り返る事もできたしキャリアハイのランキングも更新できて久しぶりの日本1位です」とダニエルは自身のSNSで今大会を総括した。来週更新されるランキングでは西岡良仁を抜いて58位まで上がると予想される。
次戦は「全豪オープン」(1月14日~28日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート)に本戦ストレートインしているダニエル。調子を上げて大舞台に臨む。
構成●スマッシュ編集部
【動画】ダニエル太郎対タビロの「ASBクラシック」決勝、優勝決定シーン
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【PHOTO】デビスカップ2023「日本対ポーランド」、ダニエル太郎ら熱闘スナップ集!
30歳のダニエルは2018年イスタンブール(クレー/ATP250)でツアー初タイトルを挙げて以来、今回がキャリア2度目の決勝進出。2回戦で第8シードのマックス・パーセル(オーストラリア/45位)に6-2、6-4で快勝したダニエルは、準決勝では第1シードのベン・シェルトン(アメリカ/16位)を相手に3度目の対戦で7-5、7-6(9)と初勝利を挙げるなど、シード勢を倒して勝ち上がってきた。
対するタビロは予選を突破し、本戦準決勝では19歳の新星、第6シードのアルテュール・フィス(フランス/35位)にストレート勝ち。初タイトルを目指してキャリア2度目の決勝にコマを進めた。ダニエルとタビロは今回が初対戦だ。
試合はタビロがサウスポーから繰り出すサービスで優位を築いた。第1セットだけで5本のサービスエースを奪い、1stサービスの確率も77%と高く、危なげなくキープを続ける。一方のダニエルは1stサービスの確率が52%で、2ndになると13本中2本しかポイントを奪えず、サービスキープに苦しむ。第6、第8ゲームでブレークを許し、2-6で第1セットを落とした。
第2セットはダニエルが奮起。第1、第3、第5ゲームの相手サービスでブレークポイントを握り、ここを取れば…という場面を何度も作った。しかしその都度タビロがセーブ。タビロの1stサービスの確率は55%と落ちたが、それでも5本のサービスエースを重ね、強力なフォアハンドもよく決まって流れを手放さなかった。サービスが復調したダニエルも、このセットはブレークポイントを許すことなく5-5までキープを続けたが、5-6で迎えた第12ゲームをラブゲームでダウンし、万事休した。試合時間は1時間36分。
ツアー初優勝のタビロは、「2年前にもコルドバで決勝に進み、そこから調子を上げていたんだけど、腕を軽くストレス骨折してその年は中断。去年はケガが多かった」と過去の苦労を振り返り、「今は正直、非現実的な気分だよ。とてもうれしいし、とても感慨深い」と心境を語った。
残念ながらツアー2勝目はならなかったダニエル。とはいえ今大会は当初、予選から出場するはずだったのが、本戦に欠場者が出て繰り上がった経緯がある。そこからの準優勝は上々の結果と言ってよかろう。
「悔しいけど成長したのを感じれた1週間でした。去年の結果(※予選1回戦負け)や精神的にいた場所と違うのを振り返る事もできたしキャリアハイのランキングも更新できて久しぶりの日本1位です」とダニエルは自身のSNSで今大会を総括した。来週更新されるランキングでは西岡良仁を抜いて58位まで上がると予想される。
次戦は「全豪オープン」(1月14日~28日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート)に本戦ストレートインしているダニエル。調子を上げて大舞台に臨む。
構成●スマッシュ編集部
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