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復活ロードを歩み始めた女子テニス元世界2位バドサが腰痛でタイ・オープンを無念の途中棄権!<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.02.02

背中の疲労骨折を克服して今季開幕戦(写真)で復帰を果たしたバドサだったが、6戦目にして再び途中棄権を強いられることになった。(C)Getty Images

 今季開幕戦で6カ月ぶりにツアーに復帰した元世界ランキング2位のパウラ・バドサ(スペイン/現世界ランキング83位)が、出場していた「タイ・オープン」(1月29日~2月4日/タイ・ホアヒン/ハードコート/WTA250)のシングルス2回戦途中で腰痛のため棄権した。

 現在26歳のバドサは、2021年5月の「セルビア女子オープン」(セルビア・ベオグラード/WTA250/クレー)で初めてツアータイトルを獲得すると、コロナ禍で10月開催となった「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/WTA1000/ハード)で2勝目を挙げ、トップ選手の仲間入り。4回戦でバルボラ・クレイチコワ(チェコ)、準々決勝でアンジェリーク・ケルバー(ドイツ)とトップ10選手を連続して倒すなど、インパクトは大きかった。

 翌22年シーズンも好調を続け、「シドニー・クラシック」(オーストラリア・シドニー/WTA500/ハード)で3勝目。4月にはキャリアハイの世界2位をマークした。ガルビネ・ムグルサに続くスペイン人のメジャー制覇を多くのファンが期待してきたはずだ。

 バドサには強力なサポート役がそばにいることも知られている。ボーイフレンドのステファノス・チチパス(ギリシャ/世界10位)だ。2人は四大大会優勝という共通の夢を持つ同士でもあり、ガエル・モンフィス(フランス)とエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ)と同様に共有インスタアカウントも開設している。
 
 そんな彼女の右肩上がりだったキャリアが転じたのは昨年だ。背中の疲労骨折で全仏オープンを欠場すると、ウインブルドンで復帰するも2回戦途中で棄権してそのままツアーを長期離脱。チチパスのサポートも受けながら、ようやく復帰を果たしたのが、今季開幕戦「アデレード国際」だった。

 復帰後は、「アデレード国際」で初戦敗退、全豪オープンで2回戦突破、そして「タイ・オープン」で初戦突破と5つの実戦をこなし、棄権した試合は6戦目だった。

 残念ながらリタイアしたバドサは、その後X(旧ツイッター)に「ハート」と「絆創膏」の画像だけを投稿。復帰への長いリハビリを経て、再びリアイアを強いられた傷心を表しているのだろう。

 今回の負傷の程度はまだ明らかにされていないが、今季の復帰後に全豪を欠場したラファエル・ナダルのように、長期離脱後に起こりがちな軽度なトラブルであること願うばかりだ。

構成●スマッシュ編集部


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