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海外テニス

全豪OP初優勝のシナーが“本当の姿”を映し出さないSNSの危険性を主張「真実を示しているとは思えないんだ」<SMASH>

中村光佑

2024.02.04

いつも本を持ち歩き、よく読書をするというシナーは「SNSがない方がずっと快適に生きられる」と語った。(C)Getty Images

いつも本を持ち歩き、よく読書をするというシナーは「SNSがない方がずっと快適に生きられる」と語った。(C)Getty Images

 1月に開催された「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)で悲願の四大大会初優勝を飾った男子テニス世界ランク4位のヤニック・シナー(イタリア)が、先日母国の首都ローマで応じた地元メディアの取材で若者たちへ向けて「ソーシャルメディアの危険性」を説いた。

 自身はインスタグラムとX(いずれも@janniksin)のアカウントを所有するシナー。前者は約220万人、後者も20万人以上ものフォロワーを有しており、それぞれの投稿数を見てもSNSを全く活用しないというわけでもないようだ。だが22歳の若獅子は自身がSNS世代真っ盛りにも関わらず、「ソーシャルメディアは好きではない」と明かす。

 むしろシナーは「若者たちにはSNSの使い方に注意してほしい」と主張する。その理由としてシナーはSNSにアップされるものが“人やものの本当の姿”を映し出していないように感じるからだと説明した。
 
「SNSには真実ではないことが投影される。たとえ体調が悪くても、ソーシャルメディア上には何も問題がない感じの写真を投稿することがある。現実には物事がうまくいっていないかもしれないのに、人々は自分たちが素晴らしい人生を送っていると伝える傾向がある。僕はSNSが真実を示しているとは思えないんだ」

 普段は「よく本を読む。いつも本を持ち歩いている」というシナーはこれからもソーシャルメディアとはできるだけ距離を置きながら日々を過ごしたいとコメント。「正直に言うと、僕はSNSがない方がずっと快適に生きられる。今後もSNSには没頭しないようにするつもりだ」と締めくくった。

 まだ20代前半にして物事を冷静に判断する力が備わっているからこそ、シナーは活躍できるのかもしれない。若者に限らず日常的にSNSを使用している人は、彼の“注意喚起”を肝に銘じておくべきだろう。

文●中村光佑

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