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海外テニス

ドーハ大会初戦で敗れ「全然プレーがハマらなかった」とラドゥカヌ。遠征を中断してトレーニングへ<SMASH>

中村光佑

2024.02.15

長くツアーを離れていたラドゥカヌは「より多くの試合に参加できるように努める」と同時に、「試合と同じくらいの練習量をこなすこと」も必要だと言う。(C)Getty Images

長くツアーを離れていたラドゥカヌは「より多くの試合に参加できるように努める」と同時に、「試合と同じくらいの練習量をこなすこと」も必要だと言う。(C)Getty Images

 現在開催中の女子テニスツアー「カタール・トタルエナジーズ・オープン2024」(2月11日~17日/カタール・ドーハ/ハードコート/WTA1000)で初戦敗退を喫した元世界ランク10位のエマ・ラドゥカヌ(イギリス/現262位)が、試合後に母国メディア『Sky Sports』のインタビューに回答。今大会での自身のパフォーマンスを振り返るとともに、一時的に母国に帰ってトレーニングを積む意向を明かした。

 昨年4月から両手首と足首のケガによりツアーを離れていた21歳のラドゥカヌは、年明けの「ASBクラシック」(WTA250)で約9カ月ぶりに実戦に復帰。しかし3大会続けて2回戦負けと今ひとつの成績で、本戦ワイルドカード(主催者推薦)で参戦した今大会も初戦で世界30位のアンヘリーナ・カリニナ(ウクライナ)に0-6、6-7(6)で敗れ、多くのポイントを稼ぐことはできなかった。

 計48本ものアンフォーストエラーを叩くなど精彩を欠いたラドゥカヌは、インタビューで次のように敗戦の弁を述べた。「サービスもリターンもフォアハンドもバックハンドも全てに苦労した。全然プレーがハマらなかった気がした」

 それには昨年の全豪オープン1回戦以来、約1年ぶりにデイマッチ(日中の試合)を戦ったことも大きく影響したとラドゥカヌは言う。「原因は色々ある。(私にとっては)1年ぶりのデイマッチで、(夜の試合とは)感覚が違った」と敗因を分析した上で、今後の課題をこう語った。
 
「もう少し外でのトレーニングもやっていく必要がある。日光やコートコンディション、影などによってボールを見るのが本当に難しいことに、試合の最後の方で気付いた。自分のテニスがうまくいかない時は、少なくとも戦おうと努力しなければならない。今日の第2セットではそれができたけど、ボールを捉えるタイミングには苦労した。試合と同じくらいの練習量をこなすことによって感覚は良くなってくると思う」

 海外メディア『Tennishead』によると、ラドゥカヌは来週の「ドバイ・デューティフリー選手権」(2月18日~24日/アラブ首長国連邦・ドバイ/ハードコート/WTA1000)ではプレーせず、一度母国に帰って練習に励む予定だという。

 最後にはケガで半年以上試合に出られなかった昨シーズンを回顧しつつ、「(過酷な)ツアーのスケジュールに慣れるのは大変。大会が終わったらすぐ次の大会が待っている。スケジュールをもう少し調整して、より多くの試合に参加できるように努める必要がある」とコメント。今季はフィジカルコンディションも考慮しながら無理せず転戦したいとの考えを示した。

文●中村光佑

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