テニス競技はメンタルによって大きく結果が左右されるスポーツです。しかし、メンタルを強化したいけれど「なんか大変そうだ」と敬遠している人はいないでしょうか。
本シリーズでは一般プレーヤーに向けて、伊達公子氏や浅越しのぶ氏といった日本テニス界をけん引したトップ選手の指導経験を持つメンタルアドバイザー椙棟紀男氏に、簡単に身に付くメンタルの強化方法を伝授してもらいます。
一般プレーヤーもすぐに取り組める「1日3分」でできる簡単なメンタルトレーニング方法を、ぜひ活用ください!
* * *
うまくいく人の考え方には共通のものがあります。
「自分は幸せになれると信じている」「自分をけなさない」「不平・不満を口にしない」の他「人と自分を比較しない」「自分の長所だけに意識を向けることができる」などが挙げられます。
「あなたの長所は何ですか?」と聞かれたら、何と答えますか?「運動能力が高い」「観察眼が鋭い」「努力ができる才能がある」「勇気がある」「判断力に優れている」「歌がうまい=リズム感がある」「自分が好き」このような答えが挙がるでしょうか。
これらをうまく活用すれば、テニスはもっとうまくなります。バネのある人は、サービス練習に時間をかけてみる。足に自信のある人は粘り強いテニスを組み立ててみる。観察力のある人は戦略や戦術を考えてみる。勇気がある人は練習で覚えたことを試合でどんどん試してみる。そして、最後はそんな自分を好きになって、テニスを楽しむ。
「長所に意識を集中すれば、それはもっと伸びる」。この原則は、テニスだけでなく、あらゆる方面で言えることです。つまり、漠然とまんべんなく練習をするよりも、自分の長所を生かせるように練習すると上達が早くなるのです。そのためには、自分の長所を考えて、それがテニスでどう生かされるかを考えると、自分のテニスの方向性が見えてきます。
試合前の考え方でも同じことが言えます。チームに帯同していた時、試合前の選手に「調子どう?」と質問すると、「サービスの調子がイマイチです」「足の動きが悪い」など、マイナスの言葉が多く返ってきます。
「絶好調です」「試合が楽しみです」などのプラスの言葉を言ってくる選手は少ないのです。その時、「どっちの自分で試合をしたいの?」とよく聞いていました。自分の中の長所(プラス)に目を向けて戦った方が脳は喜びます。プラスの考え方をして、楽しくテニスをしましょう。
◆解説=椙棟紀男
㈱トレビック代表取締役。アスリートをサポートする、メンタルアドバイザー。様々なスポーツ選手を見ており、テニスでは伊達公子や浅越しのぶを指導した経験を持つ。
構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2020年6月号から抜粋・再編集
【画像】なかなか見られないシナーらトッププロの練習やテニス教室の様子
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うまくいく人の考え方には共通のものがあります。
「自分は幸せになれると信じている」「自分をけなさない」「不平・不満を口にしない」の他「人と自分を比較しない」「自分の長所だけに意識を向けることができる」などが挙げられます。
「あなたの長所は何ですか?」と聞かれたら、何と答えますか?「運動能力が高い」「観察眼が鋭い」「努力ができる才能がある」「勇気がある」「判断力に優れている」「歌がうまい=リズム感がある」「自分が好き」このような答えが挙がるでしょうか。
これらをうまく活用すれば、テニスはもっとうまくなります。バネのある人は、サービス練習に時間をかけてみる。足に自信のある人は粘り強いテニスを組み立ててみる。観察力のある人は戦略や戦術を考えてみる。勇気がある人は練習で覚えたことを試合でどんどん試してみる。そして、最後はそんな自分を好きになって、テニスを楽しむ。
「長所に意識を集中すれば、それはもっと伸びる」。この原則は、テニスだけでなく、あらゆる方面で言えることです。つまり、漠然とまんべんなく練習をするよりも、自分の長所を生かせるように練習すると上達が早くなるのです。そのためには、自分の長所を考えて、それがテニスでどう生かされるかを考えると、自分のテニスの方向性が見えてきます。
試合前の考え方でも同じことが言えます。チームに帯同していた時、試合前の選手に「調子どう?」と質問すると、「サービスの調子がイマイチです」「足の動きが悪い」など、マイナスの言葉が多く返ってきます。
「絶好調です」「試合が楽しみです」などのプラスの言葉を言ってくる選手は少ないのです。その時、「どっちの自分で試合をしたいの?」とよく聞いていました。自分の中の長所(プラス)に目を向けて戦った方が脳は喜びます。プラスの考え方をして、楽しくテニスをしましょう。
◆解説=椙棟紀男
㈱トレビック代表取締役。アスリートをサポートする、メンタルアドバイザー。様々なスポーツ選手を見ており、テニスでは伊達公子や浅越しのぶを指導した経験を持つ。
構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2020年6月号から抜粋・再編集
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