海外テニス

女子テニス世界1位のシフィオンテクがマイアミ4回戦で敗退!「コート上では常に快適に過ごせるわけではない」<SMASH>

中村光佑

2024.03.27

シフィオンテクは前々週開催の「BNPパリバ・オープン」で優勝しているので、マイアミで優勝できれば2年ぶりの“サンシャイン・ダブル”となるはずだったが…。(C)Getty Images

 現在開催中の女子テニスツアー「マイアミ・オープン」(3月19日~31日/アメリカ・マイアミ/ハードコート/WTA1000)は現地25日にシングルス4回戦を実施。第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク1位)は、第14シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア/同16位)に4-6、2-6のストレートで敗れ、ベスト8進出を逃した。

 前々週開催の「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウエルズ/WTA1000)で優勝を飾ったことにより、今大会では2022年シーズン以来となる「サンシャイン・ダブル」(インディアンウェルズとマイアミを立て続けに制すこと)を狙っていた22歳のシフィオンテク。

 初戦の2回戦でカミラ・ジョルジ(イタリア/同108位)に快勝すると、3回戦では1月の全豪オープン3回戦で敗れていたリンダ・ノスコワ(チェコ/同31位)に6-7(7)、6-4、6-4の逆転勝ち。苦しみながらもベスト16へ駒を進めていた。

 ところがアレクサンドロワとの試合は前日の激戦の疲労も影響したのか、開始直後の第1ゲームでいきなりサービスダウンを喫すなど苦戦。ブレークバックを果たせないまま第1セットを4-6で落としてしまう。

 第2セットに入っても流れをつかめず、第2ゲームからは5ゲームを連取されて万事休す。1時間24分で完敗を喫し、2年ぶりの「サンシャイン・ダブル」とはならなかった。
 
 これで今季3敗目となったシフィオンテクは、インディアンウェルズから続いていた連勝も8でストップすることに。試合後のインタビューで22歳の女王は「確かにこのマイアミではもっと良いプレーができると思っていたから、残念に思っている」と簡潔に敗戦の弁を述べつつ、「彼女(アレクサンドロワ)は素晴らしい試合をしたし、間違いなく私よりも優れていた」と素直に勝者を称えた。

 そして最後には今回の敗戦をしっかりと受け入れたいと前を向く。「今日は自然な形でプレーできていないと感じていたけど、コート上では常に快適に過ごせるわけではないわ。私自身は劣勢でもそれを乗り越えられると思ってはいたけどね」

 相性の良いマイアミで思うような結果を出せなかったのは心残りだろうが、シフィオンテクには間もなく始まる得意のクレーシーズンでこの悔しさを晴らしてもらいたいところ。「全仏オープン」(5月26日~6月9日/フランス・パリ)での大会3連覇に向けて着実に歩を進めていってほしい。

 なお勝利したアレクサンドロワはベスト4進出を懸け、準々決勝で第5シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ/5位)と対戦する。

文●中村光佑

【PHOTO】今季最初の四大大会「全豪オープン2024」を戦ったシフィオンテクら女子選手たち!

【PHOTO】全仏オープン2023で優勝したシフィオンテクほか、女子選手たちの厳選写真!

【関連記事】女子テニス世界1位のシフィオンテクが約11カ月ぶりにストレート負け!「コントロールが効かなくなってしまった」
 
NEXT
PAGE
【動画】女王シフィオンテクが敗れたアレクサンドロワとのマイアミ4回戦ハイライト