海外テニス

パリ五輪で夢のダブルス実現か? ナダルがアルカラスとのペアで出場に意欲「彼のいいパートナーになれるように頑張りたい」<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.04.27

ナダルとアルカラスによる歴史的なダブルスペアがパリ五輪で見られるかもしれない。※写真は今年3月のエキジビションマッチ/(C)Getty Images

 オリンピックで夢のダブルスペアが見られるかもしれない――。

 元世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン/現512位)が、現在出場中の男子テニスツアー「マドリード・オープン」(4月24日~5月5日/スペイン・マドリード/クレーコート/ATP1000)の公式ポッドキャストに出演。その中で、やはり元世界1位の同胞カルロス・アルカラス(スペイン/現3位)と、今夏のパリ五輪でダブルスを組む希望があると語った。

 ナダルが五輪について言及したのは、その数時間前にアルカラスがナダルとのペア実現に向けて話し合うことに気を揉んでいる、という話を耳にしたからだ。ナダルはこう語った。

「(アルカラスは)僕に何も聞く必要はないよ。全てが順調にいけばプレーすることになるだろう」

 こうして20歳の後輩の不安を解消した37歳のレジェンドは、続けて「僕にとっても、とてもエキサイティングなことだ。僕の勘違いでなければ、彼にとってもそうだと聞いている。だからオリンピックの前に、自分たちの準備とコート上で親交を深めるために、いくつかのトーナメントで特別にプレーするのは素晴らしいことだろう」。
 
 ナダルは過去に2008年北京五輪の男子シングルスと16年リオデジャネイロ五輪の男子ダブルスで金メダルを獲得している。今シーズン限りでの引退を表明しているナダルにとって、パリはキャリア最後の五輪になるだろう。一方アルカラスにとって五輪は初めてで、またツアーでのダブルス出場も過去に5大会しかなく、最後にプレーしたのは22年3月と、極端に経験が不足している。

 それでもナダルは楽観的だ。「僕たち2人が十分に健康な状態であれば、それでいいんじゃない? 僕たちは素晴らしいチームを結成し、大きなことを目指すチャンスがあるかもしれない」。そして最後はこう締めくくった。

「僕たち2人にとっても、スペインのチームにとってもいいことだと思う。僕は、彼のいいパートナーになれるように頑張りたいし、彼もそうしてくれると思うよ。どこまでいけるかは見てみないとね。まずは少し一緒に練習できるといいと思う」

 つい先日には、「今のような状態が続くならパリ(全仏オープン)でプレーするつもりはない」と述べていたナダル。7月27日に開幕するパリ五輪でドリームペアが実現するかどうかは、まずナダルのコンディション回復が第一条件となる。最後に歴史的な光景を見たいというのは、全てのテニスファンの願いだ。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】ナダルが14度目の栄冠! 全仏オープン2022で活躍した男子選手たちの厳選写真!

【PHOTO】史上最年少の1位となった19歳アルカラスの全米オープン2022優勝までの激闘の記録

【連続写真】ヒジ主導でテイクバックしてパワーを生み出す、ナダルのフォアハンド