今年9月に開催される男子テニス団体戦「レーバー・カップ」(9月20日~22日/ドイツ・ベルリン/ハードコート)は4月22日に大会公式サイトを更新し、今季限りでの現役引退を表明しているテニス界のスーパースター、ラファエル・ナダル(スペイン/元世界1位/現512位)の参戦を正式に発表した。
2017年に始まったレーバー・カップは、22年の同大会(イギリス・ロンドン)で現役を引退した元世界王者のロジャー・フェデラー氏(スイス)が、創設に携わったエキジビションマッチで、各6名で構成されたチームヨーロッパ(欧州選抜)とチームワールド(世界選抜)が対戦する団体戦だ。第1回から第4回まではチームヨーロッパが勝利していたが、一昨年のロンドン大会と昨年のバンクーバー大会は、いずれもチームワールドが勝利を挙げていた。
ナダルのレーバー・カップ出場はこれが4度目。初参戦となった17年(チェコ・プラハ)並びに19年大会(スイス・ジュネーブ)では、チームヨーロッパの優勝に大きく貢献した。
だが多くのファンにとって印象深いのは、やはり最後にフェデラー氏とダブルスをプレーした22年大会だろう。中でも試合後のセレモニーでのスピーチを終えてからも嗚咽が止まらないフェデラー氏と、ナダルがベンチで手をつなぎながら2人で一緒に号泣したシーンは、世界中に大きな感動を呼んだ。
大会公式サイトでは、出場が決定したナダルの喜びと意気込みのコメントを次のように紹介している。
「チームヨーロッパの一員としてベルリンでレーバー・カップに出場できることを、とてもうれしく思います。この大会には本当に特別な思い出がいくつかあります。それには2年前のロンドンで最後にロジャーと一緒にプレーした時のあらゆる感情も含まれます」
「キャリアのこの段階では、コートに出て、与えられたあらゆる機会を最大限に活用したいと思っています。(他の選手たちと)チームを組むことは素晴らしい経験であり、僕は常にそれを楽しんでいます。競争のスタイルがいつもとは異なり、エキサイティングです。ベルリンに行って、チームヨーロッパのタイトル奪還に協力できることを楽しみにしています」
現時点で今年の大会にはナダルの他、同郷の後輩であるカルロス・アルカラス(3位)、ダニール・メドベージェフ(ロシア/4位)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/5位)がチームヨーロッパとして参戦予定。一方のチームワールドは現状、アレックス・デミノー(オーストラリア/11位)、テイラー・フリッツ(アメリカ/13位)、トミー・ポール(アメリカ/16位)の3人が名を連ねている。
文●中村光佑
【連続写真】ヒジ主導でテイクバックしてパワーを生み出す、ナダルのフォアハンド
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2017年に始まったレーバー・カップは、22年の同大会(イギリス・ロンドン)で現役を引退した元世界王者のロジャー・フェデラー氏(スイス)が、創設に携わったエキジビションマッチで、各6名で構成されたチームヨーロッパ(欧州選抜)とチームワールド(世界選抜)が対戦する団体戦だ。第1回から第4回まではチームヨーロッパが勝利していたが、一昨年のロンドン大会と昨年のバンクーバー大会は、いずれもチームワールドが勝利を挙げていた。
ナダルのレーバー・カップ出場はこれが4度目。初参戦となった17年(チェコ・プラハ)並びに19年大会(スイス・ジュネーブ)では、チームヨーロッパの優勝に大きく貢献した。
だが多くのファンにとって印象深いのは、やはり最後にフェデラー氏とダブルスをプレーした22年大会だろう。中でも試合後のセレモニーでのスピーチを終えてからも嗚咽が止まらないフェデラー氏と、ナダルがベンチで手をつなぎながら2人で一緒に号泣したシーンは、世界中に大きな感動を呼んだ。
大会公式サイトでは、出場が決定したナダルの喜びと意気込みのコメントを次のように紹介している。
「チームヨーロッパの一員としてベルリンでレーバー・カップに出場できることを、とてもうれしく思います。この大会には本当に特別な思い出がいくつかあります。それには2年前のロンドンで最後にロジャーと一緒にプレーした時のあらゆる感情も含まれます」
「キャリアのこの段階では、コートに出て、与えられたあらゆる機会を最大限に活用したいと思っています。(他の選手たちと)チームを組むことは素晴らしい経験であり、僕は常にそれを楽しんでいます。競争のスタイルがいつもとは異なり、エキサイティングです。ベルリンに行って、チームヨーロッパのタイトル奪還に協力できることを楽しみにしています」
現時点で今年の大会にはナダルの他、同郷の後輩であるカルロス・アルカラス(3位)、ダニール・メドベージェフ(ロシア/4位)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/5位)がチームヨーロッパとして参戦予定。一方のチームワールドは現状、アレックス・デミノー(オーストラリア/11位)、テイラー・フリッツ(アメリカ/13位)、トミー・ポール(アメリカ/16位)の3人が名を連ねている。
文●中村光佑
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