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【1日3分間のメンタル強化法 第10回】「金」を得るためには2つの“シンボウ”が必要!<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.05.04

自分の「芯棒=生きる哲学」、「辛抱=努力すべきこと」は何なのかを考えて実行しよう。それを継続すれば、いつか周りからの「信望」を得られるようになる。※写真はイメージ(C)Getty Images

自分の「芯棒=生きる哲学」、「辛抱=努力すべきこと」は何なのかを考えて実行しよう。それを継続すれば、いつか周りからの「信望」を得られるようになる。※写真はイメージ(C)Getty Images

 テニス競技はメンタルによって大きく結果が左右されるスポーツです。しかし、メンタルを強化したいけれど「なんか大変そうだ」と敬遠している人はいないでしょうか。

 本シリーズでは一般プレーヤーに向けて、伊達公子氏や浅越しのぶ氏といった日本テニス界をけん引したトップ選手の指導経験を持つメンタルアドバイザー椙棟紀男氏に、簡単に身に付くメンタルの強化方法を伝授してもらいます。

* * *

「人ニハ|一」という記号を、何と読むと思いますか?

「人にはシンボウが一番」と読みます。

 大阪環状線の京橋駅に程近い「大笹家累代の墓」の墓石にこの様な文字が刻んであります。この記号を中心に絞り込んでいくと、「金」という字になります。

 大阪の商人、 大笹吉五郎が大正3(1914)年に子孫への戒めに建てたと聞き及んでいます。商売の基本は、「お金を大切に扱うこと」だと思うのですが、そのためには「辛抱する=努力と工夫が必要である」といったところでしょうか。

 この「金」という字を私流に解釈すると「お金持ち」または「金メダル」となり、人生の中で手に入れたい代表的なものです。

 そのためには「2つの|(シンボウ)」が必要になってきます。「芯棒」と「辛抱」が、うまく噛み合えば「金メダル」が手に入るというわけです。
 
 芯棒とは、心の軸、すなわち高い志や生きていく上での哲学と考えます。辛抱とは、努力をし続ける力であり忍耐・我慢と考えます。

 あなたにとっての芯棒は何ですか? 「自分の成長を喜ぶ」「相手を思いやる」「期待に応える」「テニスを楽しむ」など、自分が生きていく上で貫き通したいことは何かを考えます。

 芯棒が決まったら、次は辛抱です。自分を成長させるために、自分の生き方を貫くために、継続して行なうべきことは何ですか? 具体的な内容を考えて実行します。努力と工夫が必要です。くじけそうになった時には、第6回に登場した鬼コーチの存在を思い出して努力を続けること。

 こうして精進し、「その道のプロ」になって活躍すれば「お金持ち」にもなれます。すると、結果として周りからの「信望」も厚くなる。周りから認められ、尊敬されるということは、理想的な人の道を歩めていることになります。『人ニハ|一』とは、生き方の基本になるかもしれません。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2021年1月号から抜粋・再編集

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